Freescale Semiconductorは、ARM Cortex-M0+コアベースの小型32ビットマイコン「Kinetis KL03ファミリ」を発表した。

Kinetis KL03ファミリは、レジスタ・ファイルやセキュア・リアルタイム・クロック、低消費電力UART、低消費電力ウェイクアップ・ピンといった強力な低消費電力機能などが統合されているほか、新たにROMベースのブートローダが搭載されたことで、工場出荷段階でのフラッシュ・プログラミングや、オンラインのシステム・ファームウェア・アップグレードが可能となっている。

また内部の高精度リファレンス電圧(Vref)により、内部A/Dコンバータ(ADC)には1.2Vのリファレンス電圧が供給され、アナログ性能が改善されるため、優れたADC精度を必要とするアプリケーションにも対応することができるという。

主な特長としては、48MHzで動作するARM Cortex-M0+コア(1.71~3.6Vの動作電圧)、ビット操作エンジンによる高速かつコード効率に優れたペリフェラル・レジスタの処理、32KBのフラッシュメモリ、2KBのRAM、8KBのROM、オンチップ・ブートローダ、高速12ビットADC、高速アナログ・コンパレータ、低消費電力ウェイクアップ、低消費電力のUART、SPI、I2C(ハイスピード対応)、セキュアなリアルタイム・クロック、モータ制御など、幅広いアプリケーションに対応する強力なタイマなどの機能を有しており、それらが1.6mm×2.0mmパッケージに収められている。

なお、同ファミリの製品は2014年3月よりサンプル出荷を開始する予定で、量産開始は2014年6月を予定しているという。また価格は10万個購入時で0.75ドル(参考価格)だという。

「Kinetis KL03」のパッケージ外観