PCとスマホの隙間を埋めるには十分な性能。2D・テキストアプリ中心に使いたい
今回の評価機は、SSDが128GBで、Microsoft Office 2013は搭載していないモデルだった。ただし十分なストレージ容量があるため、ベンチマークに関してはラクだった。
まず、Windows Experience Indexでは、プロセッサが6.8、メモリが5.5、グラフィックスが4.3、ゲーム用グラフィックスが4.1、プライマリディスクが6.2という結果だった。Atomながらもプロセッサのスコアは比較的高く、一方でゲーム用グラフィックスは、Intel HDに強化されたとはいえ、そこまで高性能ではないという傾向だ。
次は大容量ストレージを生かしてPCMark 8を計測してみた。Homeスコアは1169、Creativeスコアは1046、Workスコアは1174となった。1000ポイント台前半ということで、PCとして見たパフォーマンスは高くない。
そもそも、PCMark 8におけるテストでは、3Dやエンコード、ビデオチャットなども実行されるが、そうした用途をタブレットPCで行うことはまれだろう。なお、そのほかのスプレッドシートやライターといったビジネスソフトのベンチマークではまずまず軽快で、一方、ウェブブラウザベースのテストでは、スクロール時のスムーズさに欠けるところがあった。
CINEBENCH R11.5(R15は64bit用なので動作しない)は、CPUが1.39pts、Single CPUが0.39ptsとなった。Core i7-4770KあたりだとCPUで8ptsあたりになるので、大雑把に1/6のパフォーマンスだ。ただ、1/6程度あるからこそ、比較的快適にWindows 8.1が動いているのだとも言える。
CINEBENCH R11.5のCPUスコアは1.39。Core i7-4770Kだと8ptsは出るので、低いことは確か。ただ、タブレットという限定された用途であればまずまず使えるというのが、Bay Trailの位置づけだ |
3DMarkは、Ice Stormが12835、同Extremeが8382、同Unlimitedが13977、Cloud Gateが1175という結果で、Fire Strikeが完走しないのは、これまでの他のBay Trailタブレットと同様の傾向だ。Ice Stormでのフレームレートは、GT1で57.83、GT2で50.73と、60fpsに迫るものがある。
ただし、ドラゴンクエストXベンチマークソフトでは、低品質の640×480ドットでもスコアが2167で、「やや重い」という評価だった。2Dのブラウザゲームは十分にプレイ可能だが、3Dのゲームは、かなり軽いタイトル&画質設定で、解像度を落としてなんとかといったところだろう。
ストレージはCrystalDiskMarkで計測した。結果はシーケンシャルリードが123.2MB/sec、同ライトが42.28MB/sec、ほか、4Kリードは11MB/sec前後、4Kライトは4MB/sec前後となった。なお、テストデータの容量を1000MBから100MBまで落とすと、わずかだが全体的に速度が向上した。