産経新聞社、フジテレビジョン、ぴあ、日本美術協会 上野の森美術館は、タレント活動の一方でアート作品の制作を行っている木梨憲武の個展「『木梨憲武展×20years』INSPIRATION-その瞬間の好奇心」を開催する。会期は5月20日~6月8日(会期中無休)、開館時間は10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)。会場は東京都・上野の森美術館。入場料は一般・大学生1,300円、中・高生700円(前売券は一般・大学生1,100円、中・高生500円)。小学生以下は入場無料。

制作中の木梨憲武 (c)NORITAKE KINASHI/撮影:高橋宗正

木梨が絵を本格的に描き始めるきっかけになった風景画「憲太郎 セーヌ川」/1994年 (c)NORITAKE KINASHI

同展では、木梨がアート制作を行うようになった1994年ごろの初期作から最新作までの絵画を中心に、ドローイング、オブジェ、映像など、約200点を超える作品の数々を展示することで、独創的な"木梨ワールド"を展開する。木梨の絵画は、キャンバスに描いたものだけでなく、馬券の裏や帽子など、対象とする素材もさまざまだ。また、ビーズ作家や映像作家、グラフィックデザイナーとのコラボレーション作品など、交友関係の広い木梨ならではの作品も登場する。

左から、「Ladybugs landing on you」/2013年、「タイミング」/2013年、「輝」/2011年 (c)NORITAKE KINASHI

そのほか、会場では、東日本大震災後に思いを込めて「太陽」の絵を描いていた木梨が、自身のブログで呼びかけたことで全国から寄せられた3万5千枚のはがきサイズの太陽の絵をもとに、壁一面を彩る「太陽の絵コーナー」の設置も予定。このコーナーには募金箱を設置し、木梨とも親交の深い芸人・サンドウィッチマンが震災で大きな被害を受けた被災者を支援するために開設した「東北魂義援金」に全額寄付をするということだ。

左から、「This is Where I want to be」/2010年、「お手月REACH OUT」/2008年、「REACH OUT HAT」/2007年 (c)NORITAKE KINASHI

なお、木梨が本格的に絵を描き始めるきっかけとなったのは、1994年に放送されたバラエティ番組。"憲太郎画伯"がパリで風景画を描くという内容で、同年に番組企画で初個展を開催した。その後もタレントとして活躍する一方で制作も精力的に継続しており、これまでに7回にわたって個展を開いている。