2月13日から16日まで神奈川県・横浜市のパシフィコ横浜で開催された「CP+2014」。写真用品/カメラ用品を手がけているエツミ、ケンコー、ハクバといったメーカーからも、さまざまな製品が出展されている。

充実したバッグをそろえるエツミブース

エツミブース

エツミのブースではバッグ関連が充実していた。オリジナル製品のほかに、海外メーカーの製品を数多く取り扱っているのが特徴だ。「f.64」や「TENBA」といったプロ用のバッグ、カバンメーカーの「Billingham」、スポーツブランドとの提携商品など、幅広く展開している。

例えば、アウトドアブランドのコールマン。2013年のCP+2013でもコールマンとのコラボレーション製品が展示されていたが、今年はよりコラボイメージに即したトートバッグとショルダーバッグを展示していた。

バッグはコールマンらしいグリーンのほか、ブラックやネイビーなども用意されている

TEMBAブランドでは、以前発売されていた「TENBA CLASSIC」シリーズが復刻したほか、カメラも入るメッセンジャーバッグ「TENBA DNA」のコンパクト版(参考出展)が目を引いた。

根強いファンがいたという「TENBA CLASSIC」シリーズが、復刻版として新たに発売

「TENBA DNA」の小さいサイズは、ミラーレス一眼を持ち歩くときにちょうど良さそうな大きさ。後ろの2つが既存の製品だ

Billinghamは、カメラバッグとしては高価な部類に入るため、カメラ店ではガラスケースに入れられていることが多い。そのため、手軽に手に取ることができないが、CP+は多数の製品に触れるチャンスでもある。

Billinghamの一番人気は「ハドレープロ」とのこと。オープン価格だが、実売価格は3万円程度


ケンコー・トキナーは可変式のNDフィルターを展示

ケンコー・トキナーブース

ケンコー・トキナーはレンズフィルターが有名だが、可変式のNDフィルター「バリアブルNDXフィルター」が展示されていた。フィルターを回転させることで、ND2.5からND450相当まで自由にフィルター濃度を変更できるというもの。

バリアブルNDXフィルターは、PLフィルターを2枚重ねており、うち1枚を回転させることで光の透過具合を変えている。PLフィルターを2枚重ねると色味が変わってしまう場合があるが、色調のズレを抑えてあるという。実際に体験できるセットがあり、その場で透過具合を確認できた。

バリアブルNDXフィルターは、実際にレンズを回転させて効果を体験できるセットが組まれている

また、「SAMYANG」という韓国レンズメーカーのレンズも扱っている。一部のレンズは値段の割りに写りが良いとネットで話題になっているが、流通量が少ないそうで、カメラ店で見かけることはあまりない。35mmフルサイズだけでなく、APS-Cや映像用のCINEMAレンズなどもラインアップにはあるようだ。

SAMYANGのカメラ用レンズ

このほかにも、定番のフィルターやSLIKブランドの三脚、ドイツのMINOX製デジタルカメラなど、幅広い展示だった。

フィルターは多数展示されている。新製品の「Zeta Quint」や「ASTRO LPR」なども

SLIKブランドの三脚にも、自由に触れることができた

MINOXというと、スパイカメラでおなじみのカメラメーカーだ。そのコンパクトカメラ「DCC14.0」は、一見するとおもちゃのようだが、1,400万画素の撮像素子を搭載している

露出計も販売


アイデア商品を前面に出したHAKUBA

HAKUBAブース

HAKUBAのブースでは、屋外撮影時に便利な新製品がいくつか展示されていた。「首の負担がZEROフック」という製品は、リュックタイプのカメラバッグにフックを取り付け、そこにカメラのストラップをかけることで首への負担を減らすというものだ。

小さな部品のようなものに3,480円は少し高いようにも感じるが、実際に試してみると確かに、首に感じるカメラの重みが減っているのが分かる。

「首の負担がZEROフック」は、リュックの付け根に装着して、カメラストラップをかける仕組み

ブースの入り口近くにあった保護フィルターの「ULTIMA」シリーズは、高品位レンズを使った新製品。担当者によると、保護フィルターは光学用レンズではなく、工業用レンズを使用している製品が多いという。そのため、わずかに画質劣化の原因になる可能性があるが、ULTIMAシリーズはレンズと同じ光学ガラスを使用しているため、画質劣化を防げるとのことだ。

保護フィルターの「ULTIMA」シリーズ

ドライクッションポーチは、カメラなどを普通のカバンなどに入れる際に使うクッションポーチを防水にしたものだ。ただの防水生地を使ったポーチのようだが、空気を抜かずにカバーを閉じるとパンパンになったままの状態になる(空気も抜けにくい)。これなら、中のものにかかる圧力を低減できそうだ。

防水生地と内部にはクッション素材が入っている。口の部分を折りたたんで写真の状態にするだけで、中の空気が抜けにくくなる仕組みだ

GW-ADVANCEシリーズは、リュックサックにカメラ収納部が付いたような製品だ。リュックタイプのカメラバッグは、撮影関連の機材のみを入れるように作られたものが多く、ライトな用途やユーザーにとって選びにくい。GW-ADVANCEシリーズは、ハイキングや軽登山に使えるリュックに、カメラの収納部分が付いたような造りになっている。

この製品には上述の「首の負担がZEROフック」が標準装備されている