カメラと写真映像の情報イベント「CP+2014」が、パシフィコ横浜で開催。エプソンのブースでは、スマートフォンで撮った写真を直接プリントできる家庭用プリンタから、顔料インクを使った大判プリントが楽しめる写真家向けのプリンタまで幅広いラインナップを展示していた。カメラ関連を含めたCP+2014の記事一覧は「CP+2014 各社ブースレポート集」から参照いただきたい。

エプソンのブースでは、家庭用プリンタからプロ仕様のプリンタまで幅広い商品ラインナップで来場者を出迎える

プロの写真家も愛用する「PX-5V」「PX-7V」

「PX-5V」および「PX-7V」は、A3ノビ対応のカラーインクジェットプリンタだ。ともに8色の顔料インクを使う。PX-5Vは3種類のブラックインクを用い、繊細なモノクロ表現を得意にする。「黒の表現にも純黒調、冷黒調、温黒調、セピアなど様々な種類があります。PX-5Vなら、しっかりとした黒、しっかりとしたグレーが出せます」と説明員。プロの写真家だけでなく、写真が好きな一般ユーザーにも好評とのことだった。

A3ノビに対応したカラーインクジェットプリンタ「PX-5V」。3つのブラックインクを使用することにより、繊細なモノクロ表現が可能になっている

PX-7Vでは、発色が良いブルーインクを含む8色の顔料インクを使用。これにより、鮮やかな色の表現が可能だ。ブースにはプリンタで出力した写真が展示してあり、インクの違いによる表現の差を見比べられるようになっていた。

全8色の顔料インクを使用したPX-5VとPX-7V、6色の染料インクを使用したEP-4004の3機種で印刷した写真を見比べることができた(写真右)

顔料インクを使ったプリンタは、少し変わった材質の紙にも写真を印刷できる(顔料インクは用紙の表面で固まるため)。「和紙やコットン、石灰を使った紙(フレスコジクレー)などに写真を印刷される方もいらっしゃいます」とのこと。作品の構図、サイズ、そういったものをすべて突き詰め、「最後の味付け」として紙選びにこだわる写真家も少なくないという。「一部の印刷紙はエプソンでも取り扱っています。写真にこだわる方には、紙の選択にもこだわっていただけたら。ひと味もふた味も違う作品として、完結すると思います」とのことだった。

印刷する紙に変化を付ければ、写真の表現もより奥深いものになる。顔料インクのプリンタでは、和紙やコットン、石灰を使った紙などにも写真を印刷できるという

大判プリントの魅力を紹介するコーナーでは、エプソンのインクジェットプリンタで印刷した作品を展示

スマートフォン連携できる「EP-976A3」

2013年10月に発売されたカラリオシリーズの新製品「EP-976A3」も展示されていた。コンパクトなサイズながら、A3印刷にも対応した複合機だ。前面には3.5インチのタッチパネルを搭載し、タップやフリックなどで直感的に操作できる。

EP-976A3の本体サイズはW479×D356×H148mmと、多くのA4インクジェット複合機とほぼ変わらない大きさながら(写真左)、A3サイズの印刷にも対応している(写真右)

スマートフォンとの連携機能もポイントだ。専用アプリ「Epson iPrint」を使えば、スマートフォンで撮った写真を直接プリントできる。また、「メールプリント」機能では、写真やドキュメントをメールに添付してEP-976A3宛てに送ってプリント可能だ(EP-976A3本体がメールアドレスを持っており、EP-976A3以外にもメールプリント機能に対応したモデルがある)。このほか、スマートフォンに入っている写真データをEP-976A3経由でメモリーカードにコピー、メモリーカードに入っている写真データをEP-976A3経由でスマートフォンにコピー、といったファイル操作も行うことができる。

EP-976A3は3.5インチのタッチパネルを搭載し(写真左)、タップやフリックなどで操作できる。micro SDカードをはじめ、様々なメディアに対応するメモリカードスロットを搭載(写真右)。各種メディアに保存した写真を直接印刷できる

説明員によれば、近年はスマートフォンから写真を印刷する需要が伸びているという。エプソンではこうしたニーズを取り込み、インクと用紙の売り上げにもつなげていきたい考えだ。2013年10月~12月には年賀状作成の需要があり、年明けからは消費増税前の駆け込み需要も手伝って、プリンタ製品の売り上げは好調とのこと。「EP-976A3は普段、スマートフォンで写真を撮っている若い方から、銀塩カメラをデジタルカメラに乗り換えた方まで、便利に使っていただける複合機になっています。ぜひ、お近くの店頭でもお試しいただければ幸いです」とアピールしていた。

電子ビューファインダー

セイコーエプソンが開発した、0.48型のTFTカラー液晶パネル「ULTIMICRON」(アルティミクロン)も展示されていた。1枚の液晶パネルで、フルカラー表示を可能にしたものだ。オリンパスの電子ビューファインダー「VF-4」に採用され、2014年から出荷している。

エプソンのカラー液晶パネル、ULTIMICRON(写真左)。オリンパス製の電子ビューファインダー「VF-4」などに搭載されている(写真右)

ULTIMICRONは、プロジェクタなどディスプレイ分野を得意とするエプソンならではの製品といえる。ULTIMICRONシリーズはハイエンドカメラ用の電子ビューファインダーを中心に採用され、ユーザーからも高い評価を得ているという。