IDC Japanは12日、日本国内における2013年(1~12月)のクライアントPC出荷台数を発表した。ビジネス市場が前年比プラス21.4%の976万台、個人向け市場が同マイナス22.3%の586万台、全体では同プラス0.2%の1,562万台となった。
タブレット普及の影響を受けた個人需要の大幅ダウンを、Windows XPのサポート終了による買い替えが好調な法人需要が補う形となった。個人向けPCの出荷台数は2011年や2012年に比べ200万台前後も低下しており、2006年や2007年の水準に戻った。
■2006~2013年 市場別の国内PC出荷台数と前年成長率
メーカー別の出荷台数をみると、デルが前年比プラス28.5%と躍進し、HPを抜いてシェア4位となったのが目立つ。一方、2月6日に日本産業パートナーズ (JIP)にVAIO事業を売却することを発表したソニーは、前年比マイナス22.9%の21.8万台減。シェアもアップルに抜かれて7位に後退した。ASUSとエイサーも苦戦しており、とくにエイサーは前年比マイナス48.1%と落ち込みが大きかった。
■2013年 国内クライアントPC出荷台数 上位10社シェア実績値
IDC Japanは2013年第4四半期(10~12月)の調査結果も同時に発表した。それによると、ビジネス市場は前年同期比プラス51.1%の277万台と絶好調。対して個人向け市場は同マイナス15%の158万台と不振から抜け出せずにいる。全体では同プラス17.8%の435万台となった。シェア上位5社の実績をみると、東芝を除き前年同期比プラス25%を超える大きな成長を達成した。とくにデルが好調だ。
■2013年第4四半期 国内クライアントPC出荷台数 上位5社シェア実績値