昨年はスマホの急激な拡大に伴い、日本での利用者数も約55%を突破。次々と新しいスマホやタブレットが登場し、それまで「必須アイテム」として君臨していたPCの販売台数は減少傾向にあります。単純比較するわけではありませんが、スマホ・タブレットの登場により、その地位が脅かされているのは間違いないでしょう。しかし、スマホ同様に市場に大きな変化をもたらすと言われ、多くの識者・好事家から注目を集めているのが「ウェアラブルデバイス」です。
そもそもウェアラブルデバイスって?
Wearable(ウェアラブル)というだけあり、「身に付ける・着用できる」デバイス(device)、機器や装置、道具のことを指します。主にスマホやタブレット、コンピュータなどの周辺機器として利用することが期待されており、その形状も時計や眼鏡、ブレスレットなど、既に発売・発表済みのウェアラブルデバイスは着用に適した形状をしています。
昨年アメリカで抽選発売された「Google Glass」は世間に大きな話題をもたらしたので、ご存知な人も多いことでしょう。
どうしてウェアラブルデバイスが増えてきているの?
実はウェアラブルという概念は、古くからSF小説やマンガ・アニメなどで登場しており、「未来になったらこういう世の中になるのか!?」と、筆者も幼心に胸を踊らせていました。
ただ、ウェアラブルデバイスが製品化されるには少し時間を要しました。というのも、身につけて使うには今まで以上の小型化はもちろん、常にONにした状態で使用するので、省電力CPUの開発と小型で長時間使えるバッテリーの開発が必須でした。
その証拠に、初期に発表されたものは大型で、「これを使うのは抵抗あるかも」と感じてしまうようなものでした。
しかし、PDAや小型コンピュータなどの開発により、「高性能な製品を小型軽量化する」という研究がより加速していき、SONY「SmartWatch2 SW2」やSAMSUNG「Galaxy Gear」などが発売されました。また、噂レベルではありますが、Appleも時計型iOSデバイス「iWatch」が2014年に発表されるのではないかと言われています。
どんどん身近になるウェアラブルデバイス
他にも身近なウェアラブルデバイスといえば、リストバンド型をはじめとするナイキやadidasといったスポーツメーカーが開発に携わったものがあります。さらに国内外を問わずベンチャー企業も独自に研究・開発し、ウェアラブルデバイスのさらなる可能性を探っています。
そんな中、1月30日に東レとNTT、NTTドコモは驚きの発表を行いました。それはなんと、専用の衣類を着るだけで心拍・心電図のデータをリアルタイムでスマホで取得できる新素材「hitoe」です。そう、「着るウェアラブルデバイス」の登場です!
先にお話しした時計型やリストバンド型のウェアラブルデバイスの多くもそうなのですが、装着者の心拍数などを計測し、人の健康や運動管理を行うというモノです。この「hitoe」は肌着のように身体にフィットさせることで、より正確なデータを取得することが可能となります。なんだかスゴいですね。
「hitoe」の利用シーンとして考えられているのは、スポーツクラブや医療機関などではないしょうか? 運動やリハビリをしている際、運動強度の負荷をチェックすることで、より正確で目的にあったトレーニング・リハビリメニューを作成することができるはず。
将来的には、運動選手の身体のメカニズムなどのデータも取れるかと思います。 昔、空想していたことが現実になっていくのって、とってもワクワクしますよね!!
誰もがこのウェアラブルデバイスを当たり前に使えるようになったとき、僕たちの生活はどのようになっているのか? また、どんな方法で人とのコミュニケーションをしているのか? ひょっとしたら「昔ってスマホっていうのがあったらしいぜ!?」と、未来の子どもたちが話している日が訪れるのかもしれませんね。
■ 記事提供:gooスマホ部
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