多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることもありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「Jelly BeanとかHoneycombとか、なんのことですか?」という質問に答えます。

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Andorid OSにかぎらず、ソフトウェアは長期の計画に従い開発を進めます。その節目は「バージョン」と呼ばれ、バージョン1の次は2、その次は3……と開発の進展に伴い数値は1つづつ大きくなります(メジャーバージョン)。この数値を上げるほど大規模な変更でなければ、「2.1」や「3.2」など小数点以下の番号を与えて管理します(マイナーバージョン)。

質問にある「Jelly Bean」や「Honeycomb」は、Andorid OSの特定バージョンに与えられる開発コード名です。そもそも開発コード名は呼びやすくするための"あだ名"ですが、一貫したポリシーに基づき命名されることが多く、ライオンやレパードなどネコ科の大型動物にちなんだ(Mac)OS X、シカゴやメンフィスといった都市名を採用したWindowsのように、あるバージョンのOSを開発コード名で呼ぶようになりました。

Android OSの開発チームは遊び心があるようで、開発コード名には「お菓子」を継続採用しています。メジャー/マイナーバージョンにおける区別はないものの、先頭がアルファベット順で命名していることがポイントです。

たとえば、Android 1.0は「Apple Pie」、1.1は「Banana Bread」です(いずれも非公開)。正式公開後の1.5は「Cup Cake」、1.6は「Donut」と命名されました。その後2.0と2.1は「Eclair」、2.2は「Froyo」(フローズンヨーグルト)です。2.3は「GingerBread」、3.0は「HoneyComb」、4.0は「Ice Cream Sandwich」、4.1が「Jelly Bean」、最新の4.4は「KitKat」です。

命名規則に従えば、次の開発コード名は「L」から始まるお菓子ということになります。まだ決定されていませんから、予測するのも一興でしょう。

Android OSの開発コード名には、継続して「お菓子」が採用されています

(記事提供: AndroWire編集部)