エプソンは28日、メガネのように装着して使用するスマートグラスの新商品「MOVERIO BT-200」を発表した。シースルー構造により、端末に流れる映像を見ながら周りの景色も確認できる点が大きな特長となっている。OSにはAndroid 4.0を採用する。発売は4月24日の予定で、価格は6万円台後半になる見込み。同日、都内では新商品発表会が開催された。
なぜエプソンがスマートグラスを?
説明会の冒頭、エプソン販売の平野精一社長が登壇し挨拶した。平野氏は「エプソンでは1969年に世界初のクォーツ時計を、1985年にリストコンピュータを発表した」と紹介し、同社には腕時計をはじめとするウェアラブル端末の開発を行ってきた歴史があることを強調した。今回のMOVERIO BT-200は、その歴史の延長線上にある製品だという。
平野氏は、スマートグラスの特長を「映像を楽しむ、情報をまとう、仕事が変わる」というキーワードで説明。利用シーンの例として、エクササイズを行いながらの映像視聴、カフェでくつろぎながらの情報検索、仕事中にフリーハンドになることの利点などを紹介した。その上で、「使い方はお客様次第です。今後、どんな使い方が出てくるか、私も楽しみにしています」と語った。エプソンではこれからもウェアラブル商品を通じて新しいライフスタイルを提案し続けていくという。