米ガートナーは9日(現地時間)、世界のPC出荷台数について2013年第4四半期(10~12月)と2013年通期における速報値を発表した。2013年通期では前年比10%減の3億1,597万台と、2009年の水準まで落ち込み、過去最悪の下落率を記録すると報告している。
2013年第4四半期の速報値では、世界おける出荷台数は前年同期比6.9%減の8,260万台、アジア太平洋地域では同9.8%減の2,650万台と不振を極める中、唯一日本だけが5.7%増とプラスになるという。
その要因として、米ガートナーのアナリスト 蒔田佳苗氏は、「何年も企業投資抑制で買い替えが遅延し、潜在的買い替え需要が貯まっていた」「2012年以降、全体的に企業投資が再開モードに転じた」「そこにXPサポート終了前の駆け込みも作用して需要が集中した」、以上3点を挙げている。
また、米ガートナーの主席アナリスト 北川美佳子氏は、米国のような先進国のPC市場は底を打ったとみている。ただし、新興国市場においては消費者が最初の一台としてPCよりもタブレットを選ぶ傾向があるため、PC市場の回復は鈍いと同氏は推測している。
2013年第4四半期におけるメーカー別の世界シェアは、LenovoがHPを抜いて首位に立った。2013年通期においてもLenovoがHPを逆転。デルは2013年第4四半期、通期ともに3位のポジションをキープした。