東芝は、1月7日より米・ラスベガスで開催中の「2014 International CES」に先立ち、報道関係者向けの説明会を開催。今後のテレビやPC、タブレット製品の展開について説明した。テレビは今後の大型製品を全て4K化する方針を示し、日本に加えて重要市場であるASEAN地域に対しては「Leading "JAPAN QUALITY"」として高品質・高付加価値をアピールしていく。

開発中のプレミアム4Kテレビ

こちらは新しいディスプレイ市場の創出を目指した「Borderless Board」

テレビ市場は、日本国内ではデジタル放送切り替えの2003年から10年が経ち、買い替え需要が始まったことで数量が拡大。地上デジタル放送完全移行後に下がり続けていた販売数量も「底を打って少しずつ良くなってくる」(東芝執行役上席常務・デジタルプロダクツ&サービス社社長 徳光重則氏)という認識。

国内テレビ市場の動向。大型化に伴い、平均単価が上昇している

東芝執行役上席常務の徳光重則氏

テレビ全体における大型テレビ(50型以上)の構成比は、2012年1月には4%程度だったものが、13年11月には12%弱まで拡大。平均単価は2012年1月の約5万円から約7万円まで上昇している。こうした大型モデルの拡大に伴う平均単価の上昇によって、金額ベースではすでに対前年比プラスに転じるなど、明るい兆しも見えてきている。

今年は4Kテレビのラインナップを拡充し、映像の高画質化をさらに強化していく。CESで展示する開発中の4Kテレビは、「自信を持ってお送りする次世代4Kテレビ」(徳光氏)という位置付けで、従来よりも広色域、高輝度な表示に対応。HDMI2.0やHDCP2.2に対応し、HDVCデコーダーも搭載する。

プレミアム4Kテレビを開発