計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは1月6日、液体クロマトグラフ(LC)「Agilent 1290 Infinity バイナリーLCシステム」および「Agilent 1290 Infinity クォータナリーLCシステム」向けに「インテリジェントシステムエミュレーション技術3」(ISET)を発表した。

ISETは、様々なLCシステム間でメソッド(分析条件)のスムーズな移管を実現する技術で、移行前のLCの保持時間およびピーク分解能を、別のLCでも再現することができる。「1290 Infinity LC」は順応性が高く、他のHPLCやUHPLCのメソッドをそのまま使い、装置やメソッドを変更することなく同じクロマトグラムが得られる。また、今回のISETの最新バージョンでは、Watersの「Acquity UPLC」、「Acquity Hクラスシステム」や、島津製作所の「Prominence HPLCシステム」と同じクロマトグラムが得られる。

「1290 Infinity LC」とISETを併用することで、マウスをクリックするだけで、他のUHPLCやHPLCのエミュレートができる他、メソッドや装置に変更を加えることなく、既存のUHPLC/HPLCメソッドで分析可能、さらに高度なメソッド変換機能により、同じ保持時間、ピーク分解能を再現できるなどといった利点が得られるとしている。