物理的なインタフェース類は、PC接続用のUSB2.0端子のみ。メモリカードやUSBメモリからのダイレクト印刷には対応していない。これらは最近のプリンタ/複合機ではお約束の機能ではあるが、価格の安さを考えればやむを得ないだろう。ネットワークはIEEE802.11b/g/nの無線LANに対応し、有線LANは搭載していない。CD/DVD/BDレーベル印刷にも非対応だ。

背面右下にはPC接続用のUSB2.0端子と電源コネクタ

スキャナ/コピーの原稿カバーを開いた状態。イメージセンサーは光学1,200×2,400dpiのCISだ

印刷解像度は最大4,800×1,200dpiで、インクシステムは染料カラー3色と顔料ブラックの4色構成だ。写真や文書を出力してみたところ印刷品質は標準的で、日常的な利用には十分と感じる。

インクカートリッジは、染料カラー3色一体型と顔料ブラックの2本を使う。カラーインクが3色一体型なので、どれか一色がなくなるとカートリッジを丸ごと交換することになる。インクカートリッジは印刷ヘッドも一体型なので、カートリッジ交換すると印刷ヘッドも新しくなり、クオリティを維持できる点はメリットといえるだろう。なお、初回のセットアップを実行したあとは、カラーカートリッジを外してブラックカートリッジのみにしても使用できる

印刷コストは、A4普通紙へのカラー文書印刷で約12.9円、L判フォト用紙のカラー写真印刷では24.1円となっている。ランニングコストがやや高めなのが気になるが、必要なときだけ印刷する利用スタイルなら、トータルコストはそれほど高くはないだろう。

操作パネルはタッチパネルのように見えるが実はボタン式で、「カチッ」と音が鳴るまで意外と強く押しこむ必要がある。液晶ディスプレイは2.0型のモノクロLCDで、こちらもタッチ操作には対応していない。

液晶ディスプレイ両脇のボタン類と、パネル右側の機能ボタンを押して操作を行う。機能ボタンは上から順に「ワイヤレスボタン」「ePrintボタン」「ヘルプボタン」と並ぶ

液晶ディスプレイのホーム画面。文字だけのシンプルな画面構成だ

液晶ディスプレイからインク残量を調べられる(写真左)ほか、カレンダーやFAX用紙などのテンプレートを印刷したり(写真中央)、Webサービスに接続して印刷向けコンテンツを利用することも可能(写真右)