操作面では、2012年に発売されたコンパクトデジカメ「STYLUS XZ-2」から継承した「ハイブリッドコントロールリング」に注目したい。これはレンズ鏡胴部のコントロールリングを回すことで、絞り値や露出補正、プログラムシフトなどを行うもの。また、ボディ前面のコントロールレバーを動かすことで、リングの操作感は、クリック感のある「デジタルコントロール」とクリック感のない「アナログコントロール」の2種類を切り替えることができる。
カスタマイズの自由度の高さも見逃せない。コントロールリングと天面のサブダイヤルには、選択中のモードごとに異なる機能を割り当てられるほか、Fn1ボタンやFn2ボタン、動画ボタンについてもそれぞれの割り当て機能の変更ができる。さらに、好きな設定の組み合わせを登録できるカスタムモードを備えることも、多機能を駆使したいユーザーにはうれしいポイントだ。
メニューの画面デザインと操作性については、これまでの「STYLUS」や「OM-D」、「PEN」シリーズから多くを受け継いでいる。気になるのは、カスタムメニューの項目が非常に多く、そのすべてを理解し設定するのは少々骨が折れること。ただ、自分の撮影スタイルに応じて細かい部分をきちんと設定しておけば、使い勝手は確実にアップする。