リコーは12月3日、全温度範囲で±1.0%の高精度な出力電圧を保証する36V耐圧300mAレギュレータIC「R1513S」シリーズを開発したことを発表した。

同製品は、CMOSプロセス技術を用いた300mA出力可能な36V耐圧の車載用ボルテージレギュレータで、良好な温度特性の基準電圧発生回路、高精度なフィードバック抵抗を搭載することにより、出力電圧精度±0.8%(Ta=25℃)、±1.0%(Ta=-40℃~+125℃)の精度を実現している。また、出力電圧は、1.2Vの低電圧から用意されている。

同社では、同製品を用いることで、車載機器での搭載が進んでいるさまざまなセンサやその信号変換などを行うADコンバータ、プロセッサへの電源供給を高精度に行えるようになり、従来のボルテージトラッカーなどの複数の部品を置き換えることが可能になるとしている。

なお、同製品は12月9日から受注開始予定で、サンプル価格は200円(1000個購入時の参考価格)、量産時の規模は月産200万個が計画されている。

R1513Sシリーズ「HSOP-6J」のパッケージ外観