Alteraは10月21日(米国時間)、Enpirionの買収によって獲得した電源技術を活用した4つのリファレンスデザインを発表した。

同リファレンスデザインは、競合製品と比べて電力効率を最大35%向上させると同時に、ボード面積を最大50%縮小させ、全体的なバルクコンデンサの部材コストを最大50%削減する、包括的な電源ソリューションを提供する。具体的には、統合コントローラ、高周波パワーFET、およびインダクタを備え、小型で温度効率に優れたパッケージに収められているEnpirion PowerSoC DC-DCコンバータを活用している。超小型かつ高性能なコンポーネントであり、FPGAを駆動させるのに必要な要求の厳しいダイナミック性能を提供しつつ、小さなボード面積に適合できるよう最適化されている。FPGAソリューションと電源ソリューションの両方を提供することで、保証された信頼性の下、システム電源および性能を効率的に管理するFPGAシステムが開発できるとしている。

同リファレンスデザインは、同社のFPGAおよびSoCとの相互動作が最適化されていることがテストされたダウンロード可能なデザインパッケージとして提供される。各デザインパッケージには、FPGAの電源回路図、アプリケーションノート、部材表、電源ツリーレイアウトガイドライン、およびこの電源コンポーネント用のガーバーファイルが含まれている。この情報は、ボードレイアウトを簡素化できるのに加え、デザインサイクルを迅速化し、ボード開発者が1回で開発を確実に完成させることを可能にする。

なお、ARM Cortex-A9プロセッサを内蔵する28nm FPGA「Cyclone V SoC」向けのパッケージの提供がすでに開始されており、「Stratix V」、「Arria V」、および「Cyclone V FPGA」向けの電源リファレンスデザインは、2013年第4四半期中に提供が開始される予定。