シャープは10月21日、タッチパネル対応テレビに、インターネットやビデオ・オン・デマンドなどのネットサービスと顧客ごとの業務用システムを融合させたソリューション型テレビ「ITテレビモニター」を開発したことを発表した。

同モニターは、病院やホテル、スポーツクラブといった各施設で需要の高いテレビに着目し、ネットサービスや業務用システムと連携し、導入する顧客ごとにカスタマイズが可能なソリューション型テレビ。タッチパネル操作でテレビや多彩なネットサービスが手軽に楽しめるだけでなく、例えば病院内では電子カルテの表示や病室からの食事の注文など、質の高いサービスを提供することを可能とする。

また、通信機能などのIT機能部分をユニット化し内蔵しているため、ユニット部分の交換により新しいネットサービスへの対応も可能なほか、電子マネーやICカードと連携したシステムの導入が可能なNFCにも対応可能であり、システムの保守・管理などメンテナンスも行いやすい設計となっている。

主な仕様は、16V型(1366×768画素)で、赤外線カメラ方式タッチパネルを採用。テレビチューナは地上デジタル(ワンセグを除く)011~528ch(CATVパススルー対応)のほか、BSデジタル001~999ch/110度CSデジタル000~999chにも対応。内蔵カメラは92万画素で、OSはLinux系を採用。インタフェースはLAN(10BASE-T/100BASE-TX)、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n準拠)、HDMI入力端子×1、ヘッドホン出力端子(3.5mmφステレオミニ)×1、機能拡張用端子×1、USB端子×1となっている。

なお同社では、病院、ホテル、スポーツクラブといった法人市場を対象に2014年2月以降販売を開始する計画としている。

開発中のITテレビモニター