「Jabra EASYVOICE」は、Bluetooth v3.0に対応したヘッドセット。本稿、掲載時点の実売価格は2000円台前半となっている。この格安で購入できるヘッドセットは、どのような使い心地なのだろうか。それが気になり、つい衝動買いしてしまった。本稿でレビューしていこう。

格安ヘッドセットのJabra EASYVOICE。驚きのコストパフォーマンスなのか、はたまた安かろう悪かろうなのか。その使い心地は?

軽量コンパクトなBluetoothヘッドセット

製品に同梱されていたのはイヤーフック/イヤージェルと簡単な取扱説明書、充電ケーブル、ACアダプタなど。イヤーフック無しでも、イヤージェルのみで利用は可能だ。製品本体のサイズは53.7×15.8×9mm、重さは約8g。非常にコンパクトかつ軽量にできている。連続通話時間は最大6時間、連続待受時間は最大8日間。約2時間でフル充電できる。

イヤーフック2種類、イヤージェル2種類とACアダプタ、簡単な取扱説明書などが同梱される

背面には接続状態やバッテリー残量を表示するLEDライトを搭載(写真左)。側面には音量調整ボタンを備える(写真右)

上端に充電用のmicro USB端子を備える(写真左)。充電中はLEDランプが赤く点灯する(写真右)

Jabra EASYVOICEの長所と短所

本製品は「デジタル信号プロセッシング技術(DSP)」搭載により、ノイズやエコーを削減し、周囲の環境の騒音レベルに対応して自動的にボリュームを調整するという。そこで実際に音声通話で利用してみた。なるほど鮮明とまではいかないが、はっきりと聞き取りやすいトーンで相手の声が聞こえる。しかしこちらの言葉が相手に伝わらず、言い直さなければならないことがたまにあった。

ヘッドセットの表面を押すと音声着信に応答できる。ダブルタップすることでリダイヤルも可能

ヘッドセットの表面が「応答/終了」ボタンになっており、音声着信の際にワンタップすると応答できる仕組み。ダブルタップすることで、最後にかけた番号へリダイヤルできる。しかしこれが曲者で、耳に装着する際に意図せずダブルタップしてしまい、友人にリダイヤルしてしまうことがあった。

続いて音楽も聞いてみた。音質に関しては過度な期待はできないものの、割り切って考えればそれなりに楽しめそうだ。ただAVRCPプロファイルに対応していないため、ヘッドセットの操作で音楽ファイルの再生/一時停止などを行うことはできない。音量は耳元で調整が可能。例えば同じアーティストの楽曲でも、アルバムによって音量が違うときがある。一定時間だけ音量を下げたい、ということも日常的にあり得る。そうした折に重宝するだろう。

Bluetoothのペアリングが完了すると「Connected」、バッテリー残量が少なくなると「Battery Low」の電子音声が流れる

ちなみに音楽を聞いている途中でスマートフォンのBluetoothをオフにすると、楽曲の再生も止まる。音楽を聞いている途中に本製品のバッテリーが空になったときも同様。いずれの場合も、聞いていた音楽の続きが突然スマートフォン本体のスピーカーから流れ出すということがないので、外出先でも安心だ。このほかA2DPに対応しているため、対応するスマートフォンと連携すればワンセグでも利用できる。

スマートフォンがバックの奥深くに入っている場合、突然の電話に対応できないことがある。ディスプレイ表面を保護する専用のカバーを装着している場合も同様で、即座に音声着信に応答するのは難しい。しかし本製品を使用すれば、電話に出られない確率はぐんと減るだろう。仕事で頻繁に電話を利用しているビジネスマンにもおすすめだ。

スマートフォンがバックの奥深くに入っていても、ディスプレイを保護する専用のカバーを装着していても、音声着信に即座に対応できる

本製品はなにより、軽い気持ちで試すことができる価格設定が嬉しい。筆者は価格が1万円前後する、とあるブランドのヘッドセット製品も所持しているが、正直なところJabra EASYVOICEと比べても性能にそれほど大きな差は感じられない。ヘッドセット製品は交換不可の充電池を搭載するため、おのずと寿命は限られている。定期的に買い替えが必要になるのであれば、ひと通りのことはできてしまうJabra EASYVOICEの安さは魅力的である。

(記事提供:AndroWire編集部)