日立マクセルは10月9日、カナル型ヘッドホン「MXH-DBA900」を発表した。発売は10月25日。価格はオープンで、推定市場価格は20,000円前後。

「MXH-DBA900」

MXH-DBA900は、バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーとφ8mmダイナミック型ドライバーの両方を搭載するモデル。BA型ドライバーの中高域にかけての解像度の高さと、ダイナミック型ドライバーのパワフルな中低域を両立している。また、BA型ドライバーは、ポートに近い前方にストレートに配置され、繊細なサウンドをダイレクトに耳に届ける。一方のダイナミック型ドライバーは、斜め後ろ側に配置される。これはダイナミック型ドライバーからの高域を抑え、中低域を中心としたサウンドを耳に届けるために計算された配置だ。

ハウジングは、アルミ合金とABS樹脂が使用されている。これは、剛性を高めると同時に、不要な共振を抑えるための組み合わせだ。日立マクセルでは、ドライバーとハウジングの2要素をハイブリッドとしたこの構造を、「Wハイブリッド」と呼んでいる。

「Wハイブリッド」構造のイメージ

再生周波数帯域は10Hz~25kHzで、音圧感度は100dB/mW。インピーダンスは16Ωで、最大入力は200mWとなっている。

コードは、絡みにくいフラットケーブルを使用したY字型で、長さは1.2m。コードを含んだ本体質量は約14gだ。イヤーピースはSS/S/M/Lの4サイズが付属し、いずれも銀イオンを配合した抗菌タイプとなっている。

なお、同社では、この秋に行われるオーディオイベントのうち、10月26日・27日に開催される「秋のヘッドフォン祭 2013」に、MXH-DBA900を出展する。