シーケンシャルリード/ライトで3.5GB/秒オーバーのスピード!

では、BUY MORE秋葉原本店にご提供いただいたベンチマークの結果を紹介しよう(CrystalDiskMark 3.0.1 x64)。シーケンシャルリード/ライトを見ると、実に3.5GB/秒オーバーを記録。「MB」じゃなくて「GB」である。1層DVD(約4.7GB)に相当するデータ量を、1秒ちょっとでコピーできてしまうスピードだ。

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これはRAM Diskっすか!?

参考までに、Samsung SSD 840 EVO 1TB×1台のベンチマーク結果とも比較してみよう。別記事『大進化した「Samsung SSD 840 EVO」の性能をがっつり検証 - TurboWriteとRAPID Modeの威力は絶大』で取り上げた結果で、マザーボードなどベースとなるシステムが違うので純粋に比較はできないが、参考にはなるだろう。

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Samsung SSD 840 EVO 1TB×8台のRAID 0環境

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Samsung SSD 840 EVO 1TB×1台

このスピードをぜひ体験したい! ということで、デモマシンを軽く触らせていただいたのだが…。

……すみません、速すぎて体感レベルを超えてます……。

余談だが、RAID 0を構築するストレージの台数を増やしても、トータルのリード/ライト性能は「台数倍」では伸びない。RAID 0を構築して、ベンチマークを取った経験のあるユーザーなら分かると思う。これは特定のパーツやソフトウェア(OS含む)が悪いのではなく、システムとしての特性といえる。今回の結果でも、シーケンシャルリード/ライトが比較的順当にスピードを伸ばしているのに対し、もともとシーケンシャルアクセスより速度が落ちる4Kおよび4K QD32のランダムリード/ライトは、スコアの伸びが鈍い。個人でRAID 0を組むなら、ストレージ台数は2台~4台くらいがもっとも費用対効果が高いだろう。

秋葉原に行ったら「BUY MORE秋葉原本店」をぜひのぞいてみよう

BUY MORE秋葉原本店のご担当者によると、いずれはデュアルXeonプロセッサとより大容量のメモリを積んだ環境で試してみたいとのこと。Samsung SSD 840 EVO 1TB×1台の単独性能を考えると、今回のRAID 0環境はSSD自体の単独性能をフルに発揮し切れていない一面がある。

ベースとなるハードウェアプラットフォームの性能を引き上げることで、この夢のようなRAID 0ストレージのパフォーマンスがどこまで伸びるのか、とても楽しみだ。その際はぜひ再取材をお願いしたい!