パナソニックは1月9日、4K2K表示に対応する56型の有機ELパネルを開発したことを発表した。米国で開催されている「2013 International CES」で参考出展されている。

56型 4K2K 有機ELパネル(写真をクリックすると拡大します)

関連ニュース記事はこちら
ソニーとパナソニックのタッグが実現 - 共同での次世代有機EL開発で合意(2012年6月25日)
ソニー、4K対応の有機ELモデルとして世界最大となる56型テレビを開発(2013年1月8日)

有機ELは従来、大型化が困難であるとされていたが、今回パナソニックが採用した印刷方式は有機EL材料を印刷により塗布して発光層(EL層)を形成する技術。生産工程がシンプルで大画面化が容易な技術とされるほか、材料ロスが少ないなどの利点もある。今回の試作品では、3原色(RGB)全ての有機EL材料を印刷で塗り分けるRGBオール印刷方式を採用した。

「2013 International CES」で参考出展されている

今回の試作品では、光の取り出し効率が高い独自の「透明陰極型トップエミッション構造」を採用。これにより、RGBオール印刷方式の有機ELパネルで世界最大となる56型を実現した。

パナソニックは2012年に、ソニーと協業で次世代有機ELパネルを開発することを発表。今回の試作品に採用しているTFTもソニーから協力を得たものだという。また、印刷方式をベースとした有機ELパネルの量産技術の開発にも取り組んでいるとのことだ。

主な仕様は、画面サイズが56型で、表示画素数が3,840×2,160ドット、輝度が500cd/m2、コントラストが3,000,000:1、色域が100%(NTSC)となっている。