最新IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」が幕張メッセ(千葉)で開催されている。NTTドコモのブースではウェアラブル端末が紹介されていたほか、2020年代に提供予定の次世代移動通信「5G」の紹介、近日発表予定の「ドラゴンクエスト スマートフォン」の展示などが行われていた。

ウェアラブル端末を紹介

ブースでは、眼鏡のように装着して使用するタイプのウェアラブル端末(4種類)のデモを体験することができた。「なんでもインターフェース」は、身の回りのものでUIを代用できる技術。例えば紙切れに操作画面を映せば、紙切れの上でフリックやダブルタップのジェスチャを行うことでウェアラブル端末に保存された写真ファイルの閲覧、音楽や動画ファイルの再生といった操作を行える。重量のある電子機器を持ち運ぶ必要がなくなるという利点がある。

なんでもインターフェースで使用する端末(写真左)と装着イメージ(写真右)

メモ帳の表紙をUIに代用したところ(写真左)。装着者の目には、メモ帳の上にスマートフォンのようなUIが広がっている(写真右)

「見るだけインフォ」では、対面している人の登録情報をグラスに表示できる(顔認識)。あらかじめ名前やプロフィールなどを登録しておけば、本人を前にしたときにその情報を参照できる。また、外国語の翻訳を表示することも可能(文字認識)。海外渡航時などに現地の言葉が瞬時に翻訳できるので、利便性が高い。

見るだけインフォで使用する端末(写真左)と利用イメージ(写真右)。現段階では、機能ごとに使用する端末が異なる

「空間インターフェース」は、エンターテイメントでもビジネスでも活用できそうな技術。視界がそのまま仮想空間に変化するというもので、例えば実際には存在しないオブジェクトを目の前に出現させ、手で操るといったことが可能になる。「手ぶらでムービー」は、両手が空いた状態で気軽に映像を楽しめるというもの。音声入力に対応しており、声のみで操作を行える。

空間インターフェースの利用イメージ。例えば複雑な手順をグラスに表示させれば、特別な知識が必要な現場でも仕事をスムーズに進められる

手ぶらでムービーの利用イメージ