ファミコン全盛期にファミコン名人として一世を風靡し、"16連射"で知られるゲームプレゼンテーターの高橋名人が9日、2020年の「東京オリンピック」開催決定を受け、自身のブログ「16連射のつぶやき」を更新し、その喜びを綴るとともに7年後のゲーム業界に期待を寄せている。

高橋名人 オフィシャルブログ「16連射のつぶやき」より

「昨日の朝、東京五輪が決まってから、発表の瞬間を何回見たか分かりません。しかし、うれしい事は何度見てもいいものですね。」と喜びをあらわにした高橋名人は、8日に残り1競技の枠に滑り込んだレスリングにも言及。「昨晩は、最後の種目がレスリングに決まりましたので、また日本の活躍を見る事が出来るでしょうし」とコメントした。

現在は、ゲームや音楽作品の制作発売、イベントの制作を行うMAGES.に在籍している高橋名人だが「私が働いているゲーム業界も、いろんな事が動き始める気がします」と前置きし、「毎回、オリンピックをテーマにした何らかのゲームが発売されたりしています。主にはスポーツ系のゲームが多いのですが、昔とはちがってスポンサーにならなければいけないという、かなり高いハードルがあるので、おおっぴらには言えないゲームも出てくるかもしれません(w」と、7年後の東京オリンピックへ向け、ゲーム業界にも期待を寄せている。

過去にもさまざまなオリンピックゲームが発売されてきたが、今回のブログの中で高橋名人が挙げたのは、1983年にコナミより発売されたアーケードゲーム『ハイパーオリンピック』。後にMSXやファミコンにも移植された作品だが、「ファミコンで登場したのは、1985年だったと思いますが、専用コントローラーに、金属製の定規を取り付けて遊んだ人も多いのではないでしょうか?」と、当時話題となった専用コントローラー「ハイパーショット」のトリビアも披露。

また「このハイパーオリンピックの操作方法は、ボタンを連打する事と、ジャンプするタイミングでボタンを押す事。また、投てき競技の場合には、それを投げる角度を決めるまでボタンを押し続ける事の3種類の操作がありました。自分の肉体を使って記録を伸ばすという事が、リアルにスポーツをしている事と同じ感覚になったのが、人気が出た理由だと思います」など当時のヒット要因を解説し、「ボタンを連射しなければいけないゲームが無くなってから、すでに10年以上が経過しているので、今、もう一度出したらハマルかもしれません」と、自身が得意とする"連射"についても言及していた。

最後に高橋名人は「ゲーム機で、実際に身体を動かす事も、今ではキネクトやWiiコントローラーがあるのですから、昔に比べると可能になりました。なので、連射にこだわることなく、いろんな遊び方の出来るゲームが、どんどんと発表されてくると予想したいです後7年後のゲーム業界。非常に楽しみです」と、このエントリーを結んでいる。