それでは続いて外側の比較に入ろう。ここではボディ周りの特徴や違いを写真を中心に紹介していく。

重量だけの印象では、UDカーボン製ボディで重さ1.06kgのVAIO Pro 13の軽快さを体験してしまうと、VAIO Duo 13は、開閉ギミックのメカっぽさも手伝って実際よりも重く感じてしまう。

全体的な使用感として、ノート形態だけで使う場合は、液晶の傾きが調整可能でUSBポートを側面に配置しているVAIO Pro 13の方がずっと使い勝手が良い。ただしVAIO Duo 13はタブレット形態への変形と、後述するスタイラスペン入力の使いやすさが圧倒的。どういう使い方をするのかよく考えて選びたい。

VAIO Pro 13(左)とVAIO Duo 13(右)。VAIO Duo 13はスライド式液晶を備えるためパームレストを持たず、かつノート形態で使用する場合は液晶の角度が固定となる

液晶を最大展開した状態では、どちらも同じような角度まで開く。ただVAIO Duo 13はこの角度より立てて使用することはできない

カーボン素材のマットな質感が美しいVAIO Pro 13の天板(左)と底面(右)。底面中央の長方形の物体は、別売のシートバッテリを装着するコネクタのカバーだ

VAIO Pro 13はACアダプタを含めても約1.3kg未満。それに対しVAIO Duo 13は開閉機構等が複雑なぶん、約1.54kgとわずかに重い

ちなみにACアダプタは共通設計で、重量はコードを含めて238g。ケーブルをスマートにまとめるプラスαの仕掛けがほしいところだ

VAIO Duo 13の開閉ギミックは2012年に登場したVAIO Duo 11から大きく進歩し、コンパクトながら高剛性を備えた構造になった。液晶部分をつかんで少々手で振り回しても壊れる気配はない

液晶の下部は小さなヒンジで固定される。液晶を閉じる際は、ここをちょっと持ち上げて外してからスライドさせつつ閉じる「サーフスライダー構造」となっている

液晶を閉じると、VAIO Duo 13はタブレットとして機能するようになる。薄さはほとんど変わらないが、ボディ端はVAIO Duo 13の方が薄く、シャープな印象だ

VAIO Pro 13は本体右側にUSBポートやHDMI出力を備える。右利きの人なら抜き差しがしやすいという配慮で右側に固めているのだろう

一方VAIO Duo 13のインタフェース類はすべて本体裏側に集中している。ノート形態で使う場合は裏に手を回す必要があるため、気の短い人はストレスを感じるかも

VAIO Duo 13の裏面。タブレット形態でも使うため、裏面にもいくつかのデバイスが配置されている

VAIO Duo 13の本体手前の底面にはボリューム調整ボタン等が配置されていた

本体底面にはWebカメラ。写真中央に見えるスロット状の穴は、付属のスタイラスペンを挿すアダプタ装着用だ

VAIO Pro 13ではパッド部分にあるNFCリーダー機能が、VAIO Duo 13では裏面に移動。ノート形態で使っている時は実質使えないのが惜しい

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