デノンは8月21日、SACDプレーヤー「DCD-SX1」を発表した。発売は9月中旬で、希望小売価格は577,500円。

「DCD-SX1」

DXD-SX1は、2008年に発売した「DCD-SX」の後継となる次世代のフラッグシップモデル。最大のリニューアルポイントは、新開発のドライブメカニズム「Advanced S.V.H. Mechanism」の採用だ。徹底した制振対策と低重心化が図られているうえ、ディスクの回転ブレも抑制。高い読み取り精度によって、サーボやデジタル回路への負担を減らしている。

「Advanced S.V.H. Mechanism」

「Advanced AL32 Processing」により、16bitの音源を32bitにまで拡張。さらに44.1kHzの信号を16倍にまでアップサンプリングする。さらに、高精度のクロックを供給する「DAC Master Clock Design」も進化。新たに44.1kHz系と48kHz系の2系統のクロックモジュールをに採用することで、PCをはじめとする多様なサンプリングレートの信号に柔軟に対応できるようになった。また、DACに供給するクロックの精度を優先するために、DACの至近にクロックモジュールを配置。ここから周辺回路にクロックを供給することで、高精度な動作を実現している。

L/Rチャンネルにそれぞれ専用のDACを搭載。また、PCM信号(最大192kHz/24bit)だけでなく、DSDにも対応したUSB DAC機能も搭載している。

周波数特性は、CDが2Hz~20kHz(+-0.5dB)で、SACDが2Hz~50kHz(-3dB)。S/N比は、CD/SACDとも122dB。ダイナミックレンジは、CDが101dBで、SACDが118dBだ。全高調波歪率は、CDが0.00015%(1kHz)、SACDが0.0005%となっている。

「DCD-SX1」の背面パネル

入力インタフェースは、光デジタル入力×1系統、同軸デジタル入力×1系統、USB(Type B)×1基、 USB(Type A)×1基を装備。出力インタフェースは、バランスアナログ音声出力(L/R)×1系統、アンバランスアナログ音声出力(L/R)×1系統、光デジタル出力×1系統、同軸デジタル出力×1系統だ。本体サイズはW434×D406×H149mmで、質量は25kg。消費電力は39Wとなっている。