ピクスタが運営する写真素材販売サイト「PIXTA」は8日、2013年7月に多く検索・購入された人気素材キーワードと、9月の素材動向予測を発表した。これによると、7月の人気素材ワードは「富士山」、「うなぎ」、「花火」だった。

世界遺産に登録されたことで、注目を集めた「富士山」。季節的に「海と富士山」「花火と富士山」といった夏らしい構図の写真が人気だったという。また、富士山を擁する静岡県と山梨県の拮抗もこのキーワードの特徴のようで、検索ワードとしては「富士山 静岡」に増加が見られ、素材自体としては山梨で撮影されたものが売上トップに輝いたとのことだ。

また、夏の土用の丑の日にあわせて例年注目が集まる「うなぎ」だが、2013年は価格高騰のニュースなどで話題になることも多かったことから、特にニーズが高かったという。さらに、6月に同社が予測した「花火」も検索ワードで急上昇。打ち上げ花火をとらえた鮮やかな素材はもちろん、"手持ち花火"や"浴衣姿の家族"といった身近で素朴感のあるイラストも人気だったという。

購入総数については、「富士山」が「うなぎ」の6.5倍と圧勝で、7月にもっとも売れた写真素材も「富士山」だったとのこと。

一方、9月の人気キーワード予測では「ハロウィン」「コスモス」「楽器」が挙げられている。この予測は前年度の検索・購入データをもとにしたもので、主に季節的なニーズを考慮したものになっている。中でも「楽器」に関しては、"芸術の秋"をイメージさせる素材として人気だといい、特に2013年には世界最高峰との呼び名も持つ吹奏楽団「パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団」の東京公演なども控えているため、ニーズ上昇が期待できるとのこと。