日本サムスンの販売特約店であるITGマーケティングは25日、2.5インチ7mm厚SSDの新製品「Samsung SSD 840 EVO」シリーズを発表した。容量やパッケージによって計9モデルを用意。8月上旬より発売し、価格はオープン、店頭予想価格は12,000円より。
Samsung SSD 840 EVOシリーズは、7月18日に韓国サムスン・エレクトロニクスが発表した製品。発表時点では、日本国内での発売や価格は未定とされていたが、正式に国内発表となった。
SSDのキーデバイスとなる、NANDフラッシュ、コントローラ、キャッシュ用DRAMを、すべて自社開発・生産。Samsung SSD 840 EVOシリーズは、1x nmクラスのToggle DDR 2.0高速NANDフラッシュ、第5世代となるトリプルコアMEXコントローラを搭載し、キャッシュ用DRAMの容量も従来モデル「Samsung SSD 840」から増えている。
独自技術「ターボライトテクノロジー」によって、シーケンシャル書き込み性能が従来比で約3倍に向上したほか、MEXコントローラによってランダムアクセス速度も大きく改善している。また、SSDの温度を監視して、温度上昇によるエラーリスクを回避する「ダイナミックサーマルガード」を搭載している。これら新技術の詳細は、別記事『【レポート】Samsung新型2.5インチSSD「Samsung SSD 840 EVO」- 高速化技術「TurboWrite」と「RAPID Mode」とは?』を参照いただきたい。
最大容量は1TB
Samsung SSD 840 EVOシリーズの容量ラインナップは、120GB / 250GB / 500GB / 750GB / 1TBという5モデル。インタフェースはSATA 3.0(6Gbps)で、本体サイズはW69.85×D100×H6.8mm、重量は最大53g。機能面では、TRIM、ガベージコレクション、S.M.A.R.T(自己診断機能)、AES 256 bitフルディスク暗号化などに対応。
パフォーマンスは容量によって一部が異なる。シーケンシャルリードは全モデルとも540MB/秒、シーケンシャルライトは520MB/秒(120GBモデルのみ410MB/秒)。
4KBランダム(QD1)のリード/ライトは(単位:IOPS)、全モデルとも10,000 / 33,000となっている。4KBランダム(QD32)のリード/ライトは(単位:IOPS)、120GBモデルが94,000 / 35,000、250GBモデルが97,000 / 66,000、および500GB / 750GB/ 1TBモデルが98,000 / 90,000。
パッケージは3種類
パッケージとしては、SSD本体と付属ソフトウェアの「Samsung SSD 840 EVOベーシックキット」、そこにSATAケーブルなどを加えた「Samsung SSD 840 EVOデスクトップキット」、およびUSB 3.0対応のSATA-USB変換ケーブルなどを加えた「Samsung SSD 840 EVOノートパソコンキット」という3種類が用意される。
付属ソフトの内容は、Samsung SSD専用となるデータ移行ソフト「Samsung Data Migration Ver2.0(日本語対応)」と、専用ユーティリティ「Samsung Magician Software」。Samsung Magician Softwareは、パフォーマンスの最適化、オーバープロビジョニング設定、ファームウェアのアップデート、ベンチマークといった機能を備える。
各パッケージのラインナップと店頭予想価格は以下の通り。
■ Samsung SSD 840 EVOベーシックキット
・120GB(MZ-7TE120B/IT) : 12,000 円
・250GB(MZ-7TE250B/IT) : 21,000 円
・500GB(MZ-7TE500B/IT) : 41,000 円
・750GB(MZ-7TE750B/IT) : 61,000 円
・1TB(MZ-7TE1T0B/IT) : 76,000 円
■ Samsung SSD 840 EVOデスクトップキット
・120GB(MZ-7TE120K/IT) : 14,000 円
・250GB(MZ-7TE250K/IT) : 23,000 円
■ Samsung SSD 840 EVOノートパソコンキット
・250GB(MZ-7TE250L/IT) : 22,000 円
・500GB(MZ-7TE500L/IT) : 42,000 円
また、オプションとして、ノートPC用スペーサー(店頭予想価格は1,500円)、USB 3.0接続ポータブルSSDキット、デスクトップPC用アクセサリキット、ノートPC用アクセサリキット、デスクトップ用ブラケットが用意されている。ノートPCスペーサー以外は8月下旬の発売予定で、店頭予想価格は未定。