Googleは18日、マルチデバイスに関する調査結果の発表会を行った。本調査は、1日24時間の中で人がどのようにメディアと接しているかを把握することが目的。調査結果からは、スマートフォンでの検索は、具体的な目的をもった検索よりも、思いつきで検索する割合が高いなどの傾向が明らかになった。発表会では、マルチデバイスに対応した広告プラットフォームの仕様変更についても紹介があった。本稿で順を追って紹介する。

マルチデバイスに関する調査結果

マルチデバイスに関する調査は「人々はどのような理由でメディアと接触するのか」「スマートフォンは他デバイスとどのように組み合わせて利用されているか」「人々は目的達成のために複数のスクリーンをどのように利用しているか」など6つの観点から行われた。調査の対象となったのは18歳~64歳のスマートフォン・パソコンの利用者やテレビ視聴者。調査実施期間は2013年1月~2月で、1,351名の対象者から回答を得ている。

調査結果を報告するGoogle 広告ソリューション推進本部の丹下智貴氏(写真左)

利用したメディアを選択させる質問では、スクリーンメディアに接触したという回答が91%に上った(内訳はスマートフォン40%、PC22%、タブレット3%、テレビ27%)のに対し、スクリーンメディア以外への接触は9%にとどまった(内訳はラジオ3%、新聞5%、雑誌1%)。

接触するのはスクリーンメディアが91%と圧倒的に多かった(写真右)。ラジオや紙のメディア(新聞、雑誌)の利用は9%にとどまっている

1日のメディア接触のうち40%がスマートフォンで、利用目的は情報収集41%、コミュニケーション40%、暇つぶし27%、エンターテイメント13%という結果。利用場所は自宅外が38%、自宅が62%だった。自宅と自宅外での利用目的に違いが少ない、利用時間は短め、常に手元にあってちょっとしたコミュニケーションに利用されている、などの特徴が見られた。

スマートフォンは常に手元にあるメディア