NXP Semiconductorsは、Class-ABオーディオアンプ製品のラインアップ強化として、低静止電流性能を改善し、車載用途におけるスマートフォン信号の干渉を低減することを可能とした4×25W品「TDF8546A」および4×28W品「TDF8548A」を発表した。

2製品ともに、Class-ABアンプながらラインドライバ検出を1kΩの負荷インピーダンスまで拡張しているほか、GSM入力フィルタの内蔵により、EMCの堅牢性を高めるつつ、オーディオ品質を高めることが可能。

いずれも6Vの低電圧で動作する同社のBest Efficiency Modeで提供されるクアッドチャネルのClass-ABアンプで、同等の高効率ソリューションと比較して消費電力を17%低減することが可能なおか、通常のClass-ABアンプと比較した場合、消費電力を35%低減することが可能だという。

さらに、ソフトスイッチの採用によりスイッチノイズを排除できるほか、ショート、サーマル、オーバーロード防止および静電気放電(ESD)保護機能も搭載していることに加え、スタートアップ診断、クリップ検出、事前警告機能などを含むI2Cバスによる診断機能も搭載している。

NXPのClass-ABアンプ「TDF8546A」と「TDF8548A」のパッケージ外観