ゲッティ イメージズ ジャパンは、クリエイター向け助成金プログラム「Getty Images Creative Grants」の2013年度の受賞者を発表した。

助成金プログラム専用ページ「Getty Images - Grants」

同プログラムの受賞者に選ばれたのは、フォトグラファーのJennifer Karadyと広告代理店「Fraser Communications」のチーム、そしてフォトグラファーのElley Hoと広告代理店の「Heward Jue」のチーム。前者はアフガニスタンやイラクからの帰還兵の現状を紹介する「Healing our Hidden War」プロジェクトを、後者は東アフリカの子供の教育プログラムが変えた地域社会を取り上げる「Educating Children/Transforming Worlds」をより強力にアピールするビジュアルコンテンツを、助成金の2万米ドルを用いて制作するとのことだ。両チームのプロジェクトは、ゲッティ イメージズのWebサイトで公開される予定となっている。

今回の審査は、初めて日本国内(東京)で行われ、Ogilvy & Matherエグゼクティブクリエイティブディレクター(ECD)のDavid Morgan氏や電通 執行役(2013年4月1日退任)の白土謙二氏、博報堂 エグゼクティブクリエイティブディレクター(ECD)河野俊哉氏といった面々による独立審査委員会が審査を行い、受賞者を決定した。

そのほか、今回助成金を受賞した2チーム以外にも2組が表彰された。フォトグラファーのJoshua Bee AlafiaとJamel Shabazzが広告代理店「PR Noir」と組んだ若者支援プロジェクト「Rites of Passage」、そしてフォトグラファーのKatja Heinemannと広告代理店「Rosenbaum」による、HIVの教育や治療法開発に関わる「AIDS Community Research Initiative of America(ACRIA)」を支援するプロジェクトが高く評価された。

なお、「Getty Images Creative Grants」は2009年に設立されたクリエイター向け助成金プログラム。NPO団体がビジュアルの力を通じて、世の中にポジティブな変化をもたらし、活動を効果的に伝えられるように支援することを目的としている。同社はこれに加え、フォトグラファーや動画製作者などを支援するため、報道写真向け助成金プログラム「Editorial Grants」やEmerging Talent Award、Getty Images and Chris Hondros Fund Award、Contour by Getty Images Portrait Prizeなど総合的で幅広い分野の助成金プログラムを実施している。