Windows 8にスタートボタン/メニューを追加するツールを紹介しているシリーズ連載の3回目は、「秀丸スタートメニュー 通常版」だ。高機能なテキストエディタ「秀丸エディタ」で知られるサイトー企画のWebサイトで無料配布されている。特徴を一言で表すと「シンプル」。Windowsのクラシックスタイルが好きなユーザーなら、きっと気に入るだろう。

Windows 8にスタートボタン/メニューを追加するツールたち

Start Menu 8

Classic Shell J

秀丸スタートメニュー

スタート
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Windows 8

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秀丸スタートメニューは、タスクバーのツールバーとしてインストールされる。インストール時に「タスクバーに配置しますか?」と聞かれるが、このとき「いいえ」をクリックすると、スタートボタンが表示されない。「はい」をクリックしてインストールしよう(後からでも変更可能)。

インストール中に表示されるダイアログでは「はい」を選択する

「いいえ」を選択した場合や、秀丸スタートメニューを終了した場合は、タスクバー上で右クリックして「秀丸スタートメニュー」のツールバーを表示する

スタートメニューの内容はとてもシンプルだ。アプリを起動するなら「プログラム」をたどり、各種設定は「設定」をたどる。このあたりの説明は無用だろう。ただし、「検索」→「ファイルやフォルダ」を実行すると、Windows標準のモダンUIが表示される点は注意したい。

クラシックスタイルのスタートメニューが利用できるようになる

「秀丸スタートメニュー 通常版」はカスタマイズ機能を持たないが、アイコンのドラッグに対応しているので、基本的な変更は可能だ。「プログラム」メニュー内でフォルダやショートカットの順番を入れ替えることはもちろん、よく使うプログラムのショートカットやフォルダを、スタートボタン直下のページに移動して、使いやすいスタートメニューにカスタマイズしよう。

スタートメニューの上部分には好きなショートカットやフォルダを配置可能だ

フォルダやアイコンをドラッグすれば好きな順番に並べ替えることができる

ショートカットを利用する

ほかの同種のツールと比べると、機能は少なめだ。Windows 8のログイン時にモダンUIをスキップする機能や、ホットコーナーを無効化する機能もないので、ログインすれば必ずスタート画面が表示されるし、画面の左下にマウスポインタを移動すると、スタート画面に切り替えるためのボタンがポップアップする。スタートボタンを押そうとして、スタート画面に切り替わってしまうということもしばしばある。キーボードからの操作に抵抗がないなら、Windowsキー(またはCtrl+Escキー)を押してスタートメニューを表示したほうが、操作ミスを防げるだろう。

スタート画面に切り替えるには、画面の左下にマウスポインタを移動すればよい

スタートボタンの上で右クリックすると、Windows標準のクイックアクセスメニューに、秀丸スタートメニューの設定や終了を追加したメニューが表示される

秀丸スタートメニューの設定画面。通常版では最新バージョンを確認することしかできない

なお、スタートメニューのアイコンやサイズの変更、透過処理などのカスタマイズ機能を追加したProfessional版もある。こちらは1,050円のシェアウェアだ。通常版の外観にもの足りなさを感じるなら、検討してみてはどうだろう。