東芝が6月20日に発売した「DBR-M490」は、2011年に発売した「DBR-M190」に続く「レグザサーバー」の第2弾だ。BSや110度CS放送に対応するなどDBR-M190の内容をブラッシュアップするだけでなく、テレビベースの"全録"マシン「REGZA(レグザ) Z7」シリーズに採用されていた要素も盛り込まれている。

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レグザサーバー「DBR-M490」

DBR-M190のタイムシフトマシン機能では、対応しているのは地上デジタル放送のみだったのだが、DBR-M490ではBSデジタルや110度CSデジタル放送も利用可能だ。タイムシフト録画専用に搭載しているチューナーは、3波用が3基に地上デジタル専用が3基。タイムシフト録画専用のHDDは容量4TBだ。6chをDRモードで記録した場合、地上デジタル放送では約3.5日、BS/110度CSデジタル放送では約2.5日分を一時保管できる。AVCモードでは、最高画質で約5日、高画質で約7.5日、中画質で約10日、低画質で約15日、最低画質では約17日分の全番組の一時保管が可能だ。

タイムシフト録画用のHDDは、背面パネルに装備された専用のUSB端子を使って増設することができる。ただし、HDDを増設した場合、単純にタイムシフト録画領域が増えるというわけではなく、増設したHDDにタイムシフト録画用のチューナーを、最大2chまで割り当てるという形になる。増設HDDに割り当てられたチューナーは内蔵HDDの容量を消費しないので、その分記録時間は延びる。なお、「レグザ Z7」シリーズのタイムシフトマシンは内蔵HDDを持っておらず、すべて外付けHDDで記録を行っている。つまり6ch分を外付けHDDで運用しているわけだ。レグザ Z7のタイムシフトマシンが使用する外付けHDDはUSB 3.0での接続、一方DBR-M490のタイムシフトマシンが使用するUSBの規格は2.0だ。外付けHDDに使用できるチューナー数の制限は、バス速度の違いによるものだろう。

「DBR-M490」の背面パネル。タイムシフト録画用と通常録画用、それぞれに専用のUSB端子を装備する

通常録画用に搭載しているチューナーは3波用が3基だ。3基をそのまま通常録画用として利用してもいいし、そのうちの2基までをタイムシフト録画用として割り当てることも可能だ。つまり、最大で8ch分までの全番組を一時保管することが可能ということになる。

通常録画用のチューナーをタイムシフト録画用として割り当てた場合、記録先は通常録画用のHDDとなる。ただし、直接、通常録画用の領域に番組が記録されるのではない。通常録画用のHDD内にタイムシフト録画用の領域を割り当てて、そこに記録するのである。通常録画用のHDDは1TBの容量で、そのうちタイムシフト録画用に割り当てられるのは最大で75%までだ。なお、この場合記録方式はDRモードのみとなる。通常録画用のHDDを専用のUSB端子で増設することも可能だが、増設したUSB HDDをタイムシフト録画用として割り当てることはできない。

通常録画用領域への録画予約は、一般的なレコーダーと同様に番組表から行うことになる。番組表では、検索機能も利用できる。

「DBR-M490」の番組表での録画予約と検索機能

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