ヤマハは6月12日、「AVENTAGE(アベンタージュ)」シリーズのAVレシーバー「RX-A3030」「RX-A2030」「RX-A1030」を発表した。RX-A1030は7月上旬発売で、RX-A3030とRX-A2030は7月下旬発売。希望小売価格は、RX-A3030が283,500円、RX-A2030が199,500円、RX-A1030が126,000円。

「AVENTAGE」シリーズ。写真上段が「RX-A3030」で、下段左が「RX-A2030」、下段右が「RX-A1030」

「AVENTAGE」シリーズは、2011年より展開されているハイグレードなAVレシーバーのラインナップ。今回の新製品は同シリーズの第3弾モデルとなる。RX-A3030とRX-A2030が9.2chモデルで、RX-A1030が7.1chモデル。RX-A3030は最大11.2chまでの拡張に対応する。

新モデルでの最大の変更点は、ESS製のDACチップの採用。RX-A3030ではES9016+ES9006、RX-A2030ではES9006(2枚)、RX-A1030ではES9006(1枚)を使用している。

9.2chモデル/7.1chモデルとも、高さ方向の音場データを加えたシネマDSP「3Dモード」での再生が可能。さらに最上位機種のRX-A3030では、「シネマDPS HD3(キュービック)」も採用している。

VPS(バーチャルプレゼンススピーカー)機能も搭載。フロントプレゼンススピーカーを仮想化することで、5.1chのスピーカー構成でもシネマDSP「3Dモード」の効果を楽しむことができる。またRX-A3030では、新たにリアプレゼンススピーカーの仮想化にも対応。7.1chスピーカー構成でシネマDPS HD3の9,2ch相当の再生を行うことが可能だ。

全モデルとも、HDMI端子は入力8系統/出力2系統を装備。HDMI出力は3D信号伝送、ARC、4K信号のパススルー、4Kへのアップスケールに対応する。また、2系統あるHDMI出力は、同時出力に対応するだけでなく、ZONE出力にも利用できる。

ネットワークにも対応。AirPlayに対応するほか、専用アプリの「AV CONTROLLER」によって、iPod touch/iPhone/iPadやAndroid対応スマートフォン/タブレット内の音楽コンテンツの再生が可能だ。また、DLNA 1.5に準拠したレシーバー機能を搭載しており、PCなどに保存された音楽ファイルをネットワーク経由で再生できる。WAV/FLAC形式のファイルでは192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生も可能だ。

3モデルとも、8ポイントの計測データから最適な音場設定を行う「YPAO-R.S.C」を採用。RX-A3030では、スピーカーの角度調節も可能だ。

定格出力は、RX-A3030が150W、RX-A2030が140W、RX-A1030が110W(20Hz~20kHz 2ch駆動時)。本体サイズは、RX-A3030・RX-A2030がW435×D467×H192mmで、RX-A1030がW435×D432×H182mm。重量は、RX-A3030が19.9kg、RX-A2030が17.1kg、RX-A1030が15.1kgだ。