バッテリ持続とパフォーマンス向上を目指す
Mavericksは小幅な操作性の変更に対して、内部のテクノロジに関しては大きな変更が含まれている。これらは全て、モバイル環境での体験につきまとうバッテリ持続時間を延ばすための工夫として導入されているものだ。
紹介されたテクノロジは、Timer Coalescing、App Nap、Safari Power Saverの3つだ。Timer Coalescingは、CPUの処理を行うタイミングを束ねることで処理を行わないアイドルタイムを増やし、CPUによる電力消費を抑える仕組みだ。
またApp Napは手前のウインドウに隠れて画面に表示されてアプリの処理を止める仕組み。Safari Power Saverは、コンテンツから判断して、目的外のコンテンツのFlashアニメーションなどをクリックするまで再生しないようにする機能だ。
このように、Mavericksは、パフォーマンスを損なわないようにしながらも、CPUを「賢くサボらせる」テクノロジによって、バッテリ持続時間を向上させるOSを目指している。その他にも、使用中のメモリ領域を圧縮することで空きメモリを増やす機能などにより、バッテリとパフォーマンスの両立が図られている。
記事の後半でご紹介するMacBook Airには、Intelの第4世代コアプロセッサであるHaswellが搭載され、こちらもプロセッサとして非常に省電力性の高い構成になっている。Haswell搭載のMacBook Airは6月10日から発売となったが、OSは秋のリリース。この2つの省電力性の相乗効果は、どのような成果を発揮するのか、楽しみである。