S2240T」は、2013年5月2日にデルが発表した新型の液晶ディスプレイ。サイズは21.5型で解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)となっている。その最大の魅力は、両手すべての指を使った操作が可能な10点マルチタッチに対応しながら、39,980円という低価格を実現していることだ。

[製品名] S2240T ■主な仕様 [画面サイズ] 21.5型ワイド [パネルタイプ] VA方式 [画面タイプ] グレア(光沢) [表示解像度] 1,920×1,080ドット [視野角] 水平/垂直とも178度 [輝度] 250cd/平方メートル [コントラスト比] 3,000:1(標準) [応答速度] 12ms(GtoG) [映像入力] DVI-D(HDCP対応)、HDMI、D-Sub [その他インタフェース] USB 2.0アップストリーム×1、音声出力 [サイズ] W522.5×D205.7×H370.8mm(スタンド含む) [重量] 3.4kg(パネルのみ) [直販価格] 39,980円

肝心のタッチ操作は、PC本体とディスプレイをUSB 2.0ケーブルで接続することで利用できる。もちろんWindows 8の環境で試したが、特に設定は必要とせず、接続後すぐにタッチ操作が可能だった。画面の隅までしっかりと指を認識し、感度も良好だ。

USB 2.0で接続して、すぐにタッチ操作が可能に

ディスプレイはVAパネルで、視野角は垂直、水平とも178度となっているが、斜めから見ると色の変化を感じた。応答速度は12ms(オーバードライブ搭載)と、最近の液晶としては速いといえないが、OSの操作や動画の視聴においては描画が遅いという印象はなかった。3Dゲームなど描画速度が重要になる使い方をしない限り、不満を感じることはないだろう。

入力インタフェースは、DVI-D(HDCP対応)とHDMI、D-Sub15ピン(アナログ)の3系統。スピーカーは内蔵しておらず、音声を別途スピーカーやヘッドホンに出すための音声ライン出力端子が用意されている。

視野角は178度。IPSパネルと比べるのは酷だろう

入力はDVI-D、HDMI、D-Sub15ピンの3系統

スタンドはシンプルなデザインで、スイーベルやピボット機能を持たないが、最大60度まで角度調整が可能と、画面をかなり倒した状態にできる。タッチパネルを活かして、机やテーブルの上で子供と一緒に絵を描いたり、Windows ストアでマルチタッチ対応のアプリやゲームで遊んだりできるのは、「S2240T」の大きな強みだ。

最大60度まで傾けることが可能

色調のプリセットを簡単に呼び出せるOSD

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