夏の定番イベント、COMPUTEX TAIPEIが今年も間もなく開幕する。台湾・台北市で開かれる世界最大級のコンピュータ見本市だ。2013年の会期は6月4日から6月8日までの5日間。ブース出展を中心に、関連イベントも各種豊富に行われ、数多くの新製品がベールを脱ぐことになるだろう。今年は会期がちょうどIntelのHaswell発表に被っており、PC関連の話題が豊富と予想できるほか、勢いのあるスマートフォン関連の話題にも期待できる。

COMPUTEXが開かれる台北市のランドマーク「Taipei 101」

COMPUTEXのメイン会場のひとつ「Taipei World Trade Center」(TWTC)

TWTC内のブースはまだまだ絶賛設営中。前日昼間くらいだと毎年このような状況だが、開幕日でもブースが未完成という場面は"たまにしか見ない"ので、今年もなんとか出来上がるのだろう

街中にはIntelのHaswellにちなんだバナー。Haswellは、ちょうど開幕日の4日に正式発表になる模様

話は逸れるが、IntelでMobilityと言えば……、はさておき、"クアルコム"のチャンドラシーカ氏の講演も予定されていた

COMPUTEX開幕を翌日にひかえた本日は、先行して記者向け事前イベントを開催するメーカーも多い。MSIはさっそくIntel Haswell世代に対応したLGA1150マザーボード新製品の性能を紹介するイベントを開催しており、Intel Z87 Expressチップセットを搭載し、ゲーマーやオーバークロッカー向けに最適化したハイエンドモデル「Z87 XPOWER」や「Z87 MPOWER」などを紹介していた。

MSIは前日プレスイベントで新製品を披露

オーバークロック向けM/Bに力を入れており、会場内で世界的なオーバークロッカーによる実演デモも行っていた

Haswell対応のLGA1150マザー「Z87-GD65 GAMING」

同じくLGA1150マザー「Z87 MPOWER MAX」

こちらはおそらく実機初公開となる「Z87 XPOWER」。拡張スロットが豊富

Z87のMini-ITXマザーも。B85とH87チップセットのモデルも存在する

ASUSのイベントでは、同社会長のJonney Shih氏が自らプレゼンし、NVIDIA Tegra 4と2560×1600ドットのIPS液晶を搭載する分離合体タブレット「Transformer Pad Infinity」や、Nexus 7より安い16GBで149ドル/8GBで129ドルという価格が売りの7型Androidタブレット「MEMO Pad HD7」など、本体製品の注目機種が多数登場していた。

Jonney Shih会長が「Transformer Pad Infinity」を発表。NVIDIAのTegra 4を搭載するTransformer Padの新モデルだ

こちらは「MEMO Pad HD7」。同社のNexus 7よりもさらにコストパフォーマンスを重視したモデル。軽量なのもポイントだ

ほか「Transformer Book Trio」がかなり変わった製品で、1台(に見える)ノートPCの中に、OSはAndroidとWindows 8のデュアルOS、CPUもIntel AtomとIntel Core i7(Haswell)のデュアルCPUという構成となっており、そのままだとWindowsノートPC、(キーボード部を外して液晶側で)Androidタブレット、(分離したキーボード部を外部ディスプレイとつないで)Windowsデスクトップと、3つのスタイルを可能としている。こちらのASUSイベントの詳細は追って掲載する。

脱着式コンバーチブル「Transformer Book Trio」。ただ、見た目どおりの普通の脱着式マシンではない

キーボード部分にもフルコンピュータ、液晶部分にもフルコンピュータで、それぞれ独立して使え、ノートPC、タブレット、デスクトップの3つのスタイルに対応する

液晶側のハードウェアがAtomと64GBフラッシュでAndorid搭載、キーボード側のハードウェアがHaswellと1TB HDDでWindows搭載となっている。バッテリもそれぞれに内蔵

引き続き、今年も現地台湾よりCOMPUTEX 2013のレポートを随時お届けする。続報に期待いただきたい。