日本マイクロソフトは5月17日、沖縄県国民健康保険団体連合会が「国保連合会ポータルサイト」の構築にあたって、日本マイクロソフトのBI(Business Intelligence)ソリューションを採用したことを発表した。

沖縄国保連合会は、県内に43ある保険者(市町村など)と共に国保事業に従事する団体であり、保険者のニーズを積極的に叶えられる環境づくりを推進するため、「国保連合会ポータルサイト」を提供している。

同会は、ポータルサイトの構築にあたり、Webブラウザ上でExcelファイルを閲覧できることや、Excelをベースにしたデータ分析やレポーティングなどのBIに必要となる機能を標準搭載していることを理由に、「Microsoft SharePoint Server 2010」と「Microsoft SQL Server 2008 R2」を採用した。

エクセル ライブラリ(日本マイクロソフトのWebより)

沖縄県国保連合会では、2012年2月頃から、新しい「国保連合会ポータル サイト」の構築を開始。同年7月からサービスインしている。このポータルサイトは、沖縄県下43の保険者向けのサイトとして公開しており、「保険者人口ピラミッド」、「疾病大分類別グラフ」や「生活習慣病別グラフ」などのさまざまな統計データを提供している。

最大のポイントは、5年分のレセプトデータ約4,000万件の統計情報をCSV形式でダウンロードして、Excelで加工できることで、保険者が、それぞれのニーズに応じて、データを自由に加工できるようになった。

さらに、保険者からの新たなデータの抽出依頼に対して、データを格納したキューブから、すぐに要望に沿った統計情報が抽出できるように、BI環境が整えられている。

従来は、保険者の要請に応じるためのデータの抽出と提供に数か月もかかっていたところを、新しいシステムによって数日で可能となった。今後は、医療費の適正化や保険事業活動の充実などへの貢献を期待しているという。