具体的には、投稿を自然言語処理による感情分析でポジティブ/ネガティブなツイートに分け、分析結果をユーザーの満足度向上に活用している。分析は毎日行われているという。孫社長は「オラクルのビッグデータ解析システムがあるからこそできる。こんなことをしている企業は、ソフトバンクしかないだろう」と話した。

ソフトバンクでは無作為に抽出した8,200万件のツイートをすべて解析し、ユーザーの満足度向上に活用している

続いて、ビッグデータ活用事例その3として「行動ターゲティング」を紹介。これは月間500億ページビューを誇るYahoo! JAPANの利用者から集められたアクセスエリア、端末種類、利用者性別/年代、広告表示履歴、閲覧履歴、検索履歴を元に自動分析を行い、広告を打つというもの。6,000万ユーザーの中から宛先を自動に抽出して、その人に最適な広告を打っているという。

Yahoo! JAPANの利用者から集められたビッグデータを広告展開に活かしている

例えば、NTTドコモでGALAXYシリーズを使っている10代の女性ユーザーに宛てて、ピンポイントで「iPhoneの乗り換えキャンペーン」の広告を打つことも可能だという。「これは他社では絶対にできないこと。キャンペーンに関しても、犬のお父さんが出てくる面白おかしいCMを、ただ漫然とやっているわけではない。頭を使っているんです。だから、ソフトバンクの純増数は3年連続でナンバーワンなんです」と言葉に力をこめた。

関心の高いユーザーを抽出し、キャンペーンやクーポンを利用してもらう

「ほかにも活用事例はたくさんありますが、他社に真似されるといけないのでこのへんにしておきます」と孫社長。最後に「ビッグデータを活用すれば、限られた予算で最大限の効果を得ることができます。我々は情報革命で人々を幸せにするべく、オラクルと一緒に頑張ってまいります」と話すと、次のように付け加えた。「今日はたくさん宣伝したので、次回からオラクルの製品をもっと安くしてもらえるかな」。