「875g」はとにかく軽い、薄い

「Lavie Z」のセールスポイントは、なんといっても「軽さ」。薄型軽量が売りのUltrabook/13型クラスにあっても1kgを下回るモデルは少ないが、その水準を大きく下回る875gという軽さは際立っている。A4雑誌の感覚で持ち歩けるところが、本機最大のアドバンテージだ。

液晶パネルを閉じたところ。底面に対し垂直ではなく、内側に向かって傾斜している

軽さを実現した要因のひとつが、底面に採用された「マグネシウムリチウム合金」。Lavie Zの開発にあたりNECが独自の改良を加えた素材であり、他のUltrabookで採用例の多いマグネシウム合金に比べると75%、アルミニウム合金に比べると50%軽量ながら、同程度の強度を維持できるという。

底面以外も同じ梨地仕上げのためか、手で触れても天板やパームレストとの素材の違いは特に感じられない。基板に面する部分はわずかにスペースが設けられているようで、押すとわずかにたわむが、剛性感には影響しない。

Lavie Zの底面には「マグネシウムリチウム合金」を採用。同じ梨地仕上げということもあり、パームレストや天面との質感の違いは感じられない

液晶を開いた状態でも、パームレストの裏側に指2本を差し込み、親指で挟むようにすれば、片手でも余裕で持ち上げることができる。成人男性なら、数分間は余裕で持ち続けられるレベルだ。

実際、かなり軽い。仕事用のトートバッグに入れて肩にかけても、1kg超えの13.3型ノートと違いズシリとこない。取材や発表会で分厚い紙の資料を受け取った帰り道、ノートPCの重さは疎ましく感じられるが、875gのLavie Zなら特に負担は感じない。というより、物忘れが激しい筆者にとっては、外出先に置き忘れてしまわないかのほうが懸念材料だ。

底面を人差し指と中指で支え、親指で挟むようにしてつまむと、数分間は余裕で支えられる。Lavie Zのビジュアルイメージでは、底面を指1本で支えているようだが、その持ち方はバランスを崩しやすいのでお勧めできない

薄さに関しても、気合いが入っている。Lavie ZのボディサイズはW313×D209×H14.9mmだが、これは液晶パネルを閉じた状態の話。液晶パネルを開けたときの、本体部分だけの厚さを測ってみると約9mm。これはiPhone 5の7.6mmよりわずか1.4mm厚いだけだ。

Lavie Zには放熱目的のゴム足がついているため、同じデスクに載せるとiPhone 5よりだいぶ厚みがあるように錯覚してしまうが、実際にはほとんど差がない。だからiPhone 5との相性も良好……というのはMacユーザーのこじつけだが、この続きは第2回で。

製品名 Lavie Z LZ750/LS
CPU Intel Core i7-3537U(2GHz)
チップセット Mobile Intel UM77 Express
メモリ 4GB
ストレージ 256GB SSD
光学ドライブ なし
グラフィックス Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ディスプレイ 13.3型ワイド(1,600×900ドット)
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0+HS
インタフェース USB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI、ヘッドフォン、マイク
メモリカードスロット SDHC/SDXC対応
サイズ/重量 W313×D209×H14.9mm/約875g
OS Windows 8 64bit
店頭価格 149,800円前後