13.3型ワイド液晶搭載ノートPCで"世界最軽量"をうたう、NECのノートPC「Lavie Z」。その軽さと薄さがどれほどモバイルを快適にするか、よもや身を持って知ることになろうとは。

4回に渡ってお届けする「Lavie Z」長期レビュー、第1回は「Lavie Zのファーストインプレッション」をご紹介しよう。

スリム&軽量のノートPC「Lavie Z」。13.3型ディスプレイで875gという重さは驚異的だ

■主な仕様   [製品名] Lavie Z LZ750/LS   [CPU] Intel Core i7-3537U(2GHz)   [メモリ] 4GB   [ストレージ] 256GB SSD   [光学ドライブ] なし   [グラフィックス] Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)   [ディスプレイ] 13.3型ワイド(1,600×900ドット)   [テレビ機能] なし   [OS] Windows 8   [店頭価格] 149,800円前後  

とりあえずキー配列をカスタマイズ

思うに、多くのPCユーザは自分なりの「勘所」を持っている。それは薄さと軽さであり、デザインであり、CPUの性能などスペックであり、搭載されたOSだ。そこに譲れる部分と譲れない部分があるからこそ、機種選定の妙味が生まれてくる。さもなければ、価格だけが拠りどころという悲しい事態になってしまう。

ちなみに筆者は、傍から見れば節操のないほうだ。ノートPCに関していうと、ここ10年のメイン機はPowerBook/MacBookシリーズで落ち着いているが、サブ機はほぼWindowsマシン。しかも、OSはLinuxとのデュアルブートにすることが多い。PC選びはデザインを重視するが、処理能力と天秤にかけて妥協することもある。

だが絶対に譲れない点があるとすれば、[A]の左横に[Control]キーが位置していること、だろうか。執筆を生業とする身ゆえ、キーボード……というよりはキー配列に強いこだわりがあるのだ。

筆者が十数年来愛用しているテキストエディタ「Emacs」は、[Control]キーを軸としたキーコンビネーションを多用するため、[Control]キーが使い慣れた位置になければ作業効率が低下してしまう。もっとも、[A]の左横に[Control]キーが配置されたノートPCなどほとんどないため、キーアサインの変更は"お約束"だ。

今回縁あって筆者の手元に届いた「Lavie Z」。最初に着手した作業は、[Caps Lock]を[Control]にすること。利用したのは「Ctrl2Cap」、カーネルモードレベルで[Caps Lock]キーを[Control]キーにアサインしてくれるツールだ。

キーボードは本体と一体構造のため、たわみが発生しない。薄くても華奢に感じさせない理由のひとつだ

インストールにはコマンドプロンプトを使用するが、その後はタスクトレイに常駐することもないので、キーアサインの変更がデフォルトレベルであるのが心地いい。

Caps Lockのキーアサイン変更には「Ctrl2Cap」を利用した。インストール時は、コマンドプロンプトを管理者権限で起動することに注意

ところで、このLavie Zは[Fn]キーが左端にあるタイプのキーボードを採用している(NEC、レノボ以外のメーカーはほぼ左端に[Control]キー)。[Fn]キーはボリュームやディスプレイ輝度の調整などに利用する頻度が高いキーであり、個人的にはこの左端の配置がしっくりくる。

さらにCtrl2Capの導入後は、本来の[Control]キーを使う必要がなくなるため、[Windows]キーを誤って押すことがないこちらのタイプのほうが好都合なのだ。

[Fn]キーは左端に配置されている。必ず[Caps Lock]と[Control]のキーアサインを変更する筆者にとっては好都合だ

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