アプリ配信としては「Firefox Marketplace」を用意するが、例えばキャリア決済や独自マーケットも否定せず、自由度の高さを売りにする。
その後、Firefox OSをサポートする企業の代表として、Telecom Italia会長兼CEOのFranco Bernabe氏、Telefonica会長兼CEOのCesar Alierta氏、Telenor社長兼CEOのJon Fredrik Baksaas氏、Deutsche Telekom CEOのRene Obermann氏、America Movil CEOのMarco Quatorze氏、ZTEの端末部門CEOのHe Shiyou氏がそれぞれ登壇。キャリアと端末メーカーの立場から、Firefox OSへの期待を表明。なお、日本からは、KDDI執行役員専務の石川雄三氏が参加していた。
Firefox OSを搭載したスマートフォンは、米国では2014年にも登場。日本でも、「(出るとすれば)来年(2014年)後半になるのではないか」と石川氏はコメントしており、実際の製品登場はまだ少し先になるようだ。
いずれにしても、Sprintを除くと、参加キャリア・端末メーカーは欧州、南米、アジア、中東といった北米以外の国で占められている。会見でも、Apple、Googleへの対抗基軸としてのFirefox OSの位置づけが語られており、プラットフォームで囲い込む両社に対抗したい各国キャリアの思惑が見え隠れする。とはいえ、2大プラットフォームだけでなく、その対抗軸が必要な状況ではある。現状では端末のターゲットとしてボリュームゾーンを狙っているようだが、今後Firefox OSが第3極として存在感を発揮できるかどうか、注目していきたい。
(記事提供: AndroWire編集部)