現状ではまだ開発途上という印象で、実際の動作については言及しづらい。壇上でプレゼンされた端末より、デモ機のほうが動きが滑らかだったようにも見えたが、要するにまだ完成していない、ということだろう。

とはいえ、ブラウザのFirefoxは当然として、FacebookやTwitterといったSNS、ゲーム、画像管理・編集、音楽といった一通りのアプリはそろっている。すでにサポートを表明しているアプリメーカーとしては、ディズニーやMTV、box、Electronic Artsといった名前が挙げられていた。HTML5の機能を使って、通信環境のない状況でも保存したデータの利用ができるなど、通常のアプリと同様の使い勝手を実現できるようだ。マップは、Nokiaと協業しているそうだ。

音楽アプリ

画像編集機能も備えた画像アプリ

Nokiaのマップ。衛星写真やバルセロナの地下鉄路線図もサポート

通信環境がなくても利用できるHTML5アプリの「TimeOut」

こちらはゲームのデモ。動作は滑らか

また、検索機能ではアプリを横断的に検索でき、例えば「Skyfall」で検索すると、複数のアプリから「007 Skyfall」を検索して、目的のアプリを起動する、といった使い方もできる。

アプリを横断的に検索し、選択したアプリでさらに検索がそのまま行える

Kovacs氏は、開発者に向けて「新しいエコシステムはない」という。HTML5というすでにあるWebの技術を使っていることで、Webのエコシステムがそのままモバイルにも適用できる、という点を強調する。