コムスコア・ジャパンは2月19日、国内の動画ストリーミングサイトの利用状況に関する2012年12月レポートを公開した。同レポートはオンライン上のストリーミングの消費を計測したデータ「ビデオ・メトリックス」をもとにしている。

発表によると、2012年12月にオンラインで動画を視聴した人の総数は6093万人。動画サイトのユニーク視聴者数は、YouTubeを擁するGoogleが5078万人で他サイトに大差をつけトップになっている。ニコニコ動画のドワンゴが2902万人で2位で、FC2が3位。視聴者ひとりあたりの平均視聴分数が最も長かったのはFC2で1399分、次いでドワンゴが1301分、Google Sitesが341分で3位となっている。

日本のオンライン動画サイト トップ10(発表資料より)

上位3サイトの性年齢別のデータをみると、Googleは35~44歳と55歳以上の割合が他の年代よりも高く、ドワンゴは男女ともに15~24歳の利用者が多い。また、FC2は男性利用者の割合が上位2サイトよりも高いという特徴がある。

日本のオンライン動画サイト トップ3 性年齢別構成比(発表資料より)

このほか、YouTube公式チャンネルではVEVO、フジテレビ、Sony Music Entertainment Japanがトップ3となっている。

日本のYouTube公式チャンネル トップ10(発表資料より)

なお、FC2は「FC2ブログ」などブログサービス大手である一方で、コンテンツの違法アップロードといった問題も指摘されている。同社は米国ネバダ州にあり、管轄の問題でこれまで日本から裁判を起こすことが困難であったが、弁護士法人港国際グループでは2月20日に、2012年の民事訴訟法改正を機に「東京地方裁判所に管轄を取得し、fc2に対する発信者情報開示の仮処分命令を得た」との発表を行なっている。