ティアックは、同社「TASCAM」ブランドよりデジタルマルチトラックレコーダー「DIGITAL POCKETSTUDIO DP-006」および「DP-008EX」の2機種を1月下旬に発売すると発表した。価格はいずれもオープン。

今回発売される両製品は、それぞれ6トラック(DP-006)/8トラック(DP-008EX)を備えたマルチトラックレコーダー。軽量コンパクトな設計で、単三形電池4本による駆動が可能なため、ソングライターの外出用音楽スケッチパッドなどとして最適となっている。

左から「DIGITAL POCKETSTUDIO DP-006」と「DIGITAL POCKETSTUDIO DP-008EX」。オプションのACアダプター「PS-P520」やバッテリーパック「BP-6AA」も用意される

また、カセットMTRのようなシンプル操作を実現しており、録音の準備はマイクの準備も含め電源投入後わずか2ステップで完了するとのこと。さらに各トラックには専用の操作子を装備しているため、画面操作を行わずに各トラックを直感的に調整できるという。

両製品の記憶メディアにはSD/SDHCカードを採用するほか、USB2.0経由でパソコンと直接連携することも可能。カラオケファイルをインポートしたり、録音したファイルをエクスポートしてDAWに戻すといった用途にも利用できるという。また「POCKETSTUDIO」シリーズでは非破壊編集を採用しているため、アンドゥ/リドゥ機能によって手軽に操作前の状態に戻すこともでき、ミスを気にすることなくメロディを録音し重ねていくことも可能だ。

さらに上位機種の「DP-008EX」では、ファントム電源供給に対応した2つのXLR入力を備えており、コンデンサーマイクの使用も可能。また、各トラックに2バンドのイコライザーを備えるほか、入力信号にエフェクト処理ができるインプットエフェクト、ボーカルや楽器を綺麗に響かせるリバーブエフェクト、DP-008EXのみで制作を完結できるマスタリングエフェクト、手軽に音圧感のあるマスターを作りたい場合に便利なAuto Analysis Mastering機能なども搭載されているとのこと。

なお、同社は米国アナハイムコンベンションセンターで開催中の「The NAMM Show 2013」において、これらの製品を展示するとしている。