高性能に加え、こだわりのパーツも用意

「MDV ADVANCE」シリーズはマウスコンピューターのフラグシップ機だけあり、全モデルでCPUはCore i7が標準となっている。今回試用したMDV-AGZ7120Bの場合、標準構成ではCore i7-3770(動作周波数3.40GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.90GHz)を搭載しており、BTOオプションではCore i7-3770K(同3.50GHz、3.90GHz)を選択することもできる。あくまでメーカー保証外での動作となるが、オーバークロックを試してみたいユーザーは3770Kを選択するのもいいだろう。なお、6コア版のCore i7を使いたいユーザーには、X79チップセットを採用した別機種「MDV ADVANCE GX」シリーズが用意されている。

グラフィックスカードは標準構成でもGeForce GTX 650を搭載しているので、このままでもまずまずの描画能力を備えているが、負荷の高い最新のゲームも楽しみたい場合、GeForce GTX 660/660 Ti/670/680のいずれかに変更することも可能だ。GeForce GTX 650搭載時の実際のパフォーマンスについては後述する。

GeForce GTX 650を標準搭載し、さらに上位のグラフィックスカードも選択可能

そして、本機のBTOオプションの中でも、特に豊富な選択肢が用意されているのがストレージだ。標準搭載するのは500GBのHDDが1基のみだが、HDDは最大で3TB×2基、SSDはインテル520の120/240/480GB、インテル330の240GB、Samsung 840 Proの256/512GBからそれぞれ選択できる。インテル520およびSamsung 840 Proでは同容量2基によるRAID 0構成も可能。より高速なストレージアクセス速度や、SSDで1TBクラスの大容量を得ることもできる。

また、オンボードLANは当然1000Base-Tに対応しているが、あえてオプションとしてインテル製のギガビットLANカード(PCI Express接続)が用意されているほか、Centrino Advanced-N 6205 for Desktop(IEEE802.11a/b/g/n準拠、最大300Mbps対応)を追加して、デスクトップ機でありながら無線LANにも対応できる。ネットワークアダプターでもインテルはトップブランドの一つであり、特に高い信頼性を求めるユーザーの間では定評があるが、コンシューマー向けのメーカー製PCで、これらのアダプターを明示的に選べるのは珍しい。

そのほか、メモリは標準で16GB(8GB×2)を搭載し、最大で8GB×4枚の32GBまで対応、光学ドライブは標準のDVDスーパーマルチドライブのほかブルーレイコンボドライブ(BD読み込みのみ対応)、ブルーレイディスクドライブ(BD書き込み対応)から選択可能となっている。OSはWindows 8およびWindows 8 Proのほか、Windows 7搭載モデルも用意されている。

標準で16GBのメモリを搭載。メモリ不足はまず考えられない容量だ
背面には拡張カードなどへケーブルを引き込むためのスルーホールも用意されている

標準構成でもかなり強力、SSD追加もぜひ検討したい

MDV-AGZ7120Bの標準構成時のパフォーマンスだが、まずWindowsエクスペリエンスインデックスの値では、プロセッサとメモリが8.0、グラフィックスがデスクトップ/ゲームともに7.2、HDDが5.9となった。グラフィックスカードを上位のモデルに、HDDをSSDに変更すれば、全項目8.0前後のスコアも十分視野に入ってくる水準といって差し支えないだろう。

BTOオプションの選択によっては全項目8.0前後もねらえる水準

ゲームタイトルを使ったベンチマークテストを見ると、ファイナルファンタジーXIVなど、比較的負荷の高いタイトルでも標準構成でプレイ可能な水準に達していることがわかる。フルHD解像度でより新しいゲームも快適に楽しみたい場合は、タイトルに応じてさらに上位のグラフィックスカードを選択するといいだろう。

BIOHAZARD 5 ベンチマーク ベンチマークテストB(DirectX 10)
1280×720 124.0fps
1920×1080 75.0fps
ファイナルファンタジー XIV オフィシャルベンチマーク
Low 4294
High 2324
ロストプラネット 2 ベンチマーク テストタイプB(DirectX 11)
1280×720 45.8fps
1920×1080 33.9fps
3DMark Vantage 1.1.0 Performanceプリセット
3Dmarks P13269
GPU SCORE 11415
CPU SCORE 25878
3DMark Vantage 1.1.0 GPU SCORE
1280×720 15782
1920×1080 7779
CINEBENCH R10 64bit
Single CPU 6972(2分06秒)
Multiple CPU 25352(0分34秒)

PCの使用感を全体的にアップさせたいのであれば、OSインストールドライブとして少なくとも1台のSSDを追加するのがいいだろう。BTOオプションの中で最も安価なインテル520の120GBであれば、プラス12,600円の投資で済む。ストレージ性能は、OSや各種アプリケーションの起動はもちろん、ファイルアクセスを含むすべての操作の快適性を左右するので、本機ほどのスペックを持つマシンであれば、その性能を十分引き出すために、ぜひSSDを検討したい。

カスタマイズ項目を含め、かなり細かい部分を見てきたが、「MDV ADVANCE」はCPUやグラフィックスカードといった各コンポーネントについて、ハイスペックなものを採用しているだけではなく、アップグレード余地の確保の仕方や、パフォーマンスを直接向上させる目的以外のパーツの選定に至るまで、パワーユーザーの琴線に触れそうなポイントを多数用意していることがわかる。安心して長く使える高性能機が欲しいというニーズはもちろん、普段は自作マシンを組んでいるようなこだわり派の要求も満たせる一台ということができるだろう。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 MDV-AGZ7120B
CPU インテル Core i7-3770
メモリ 16GB PC3-12800 DDR3
HDD 500GB SerialATAIII
チップセット インテル Z77 Express
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 650
OS Windows 8 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN
インタフェース USB 3.0×4(前面×2、背面×2)、USB 2.0×6(背面×6)
サイズ W190×D490×H410mm
ディスプレイ
価格 79,800円(税込)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2013/1/10(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

マウスコンピューター/G-Tune