現在米国のオンラインリテーラー各社でAppleのThunderbolt Displayの在庫がなくなりつつあり、間もなく新製品が登場するのではないかとみられている。同社のディスプレイは同世代のAIOであるiMacのディスプレイ技術を流用するケースが多く、この例でいけば第8世代iMac同様にエッジ部分を超薄型にした低反射パネル採用の新型ディスプレイ製品が登場する可能性が高い。
同件はApple Insiderなどが報じている。それによれば、Amazon.com、MacMall、J&Rといったオンラインサイトでの27インチThunderbolt Displayの現時点で在庫が切れており、これが新製品に切り替わる前兆だとの分析を行っている。Thunderbolt Displayにアップデートが必要な理由は主に2つあり、1つめはMagSafe対応、2つめはディスプレイ技術の世代にある。現在同ディスプレイに搭載されているMagSafeケーブルは旧タイプの「MagSafe」であり、MacBook Pro with Retina Displayといった最新モデルで搭載されている薄型の「MagSafe 2」用には別途コンバータを添付することで対応している。こうした状態への正式対策が新モデルでは行われるとみられる。またAppleは第8世代iMacでエッジ部分が極度に薄い新型パネルと圧着技術をディスプレイに採用しており、さらに同世代のパネルは反射を最大75%抑える新技術が搭載されるなど、こうした技術の数々が新型Thunderbolt Displayに搭載されるのではないかということだ。
とはいえ、第8世代iMacでは27インチモデルを中心にパネル供給が逼迫しており、出荷が当初見込みから大幅に遅れていることもあり、しばらくはiMac向けを優先し、Thunderbolt Display向けについてはすぐに提供は行われないという意見もある。前述の在庫切れが報告されているサイトのうち、例えばAmazon.comでは1月26日の出荷見込みを掲示しているが、実際にどうなるかは不明だ。