ソニーは1月9日、フルHD(1,920×1,080ドット)記録対応のデジタルハイビジョンハンディカム「HDR-PJ630V」および「HDR-CX630V」を発表した。いずれも発売は1月18日で、価格はオープン。推定市場価格はHDR-PJ630Vが110,000円前後、HDR-CX630Vが100,000円前後となっている。

左が「HDR-PJ630V」、右が「HDR-CX630V」(写真をクリックすると拡大します)

2製品とも、「空間光学手ブレ補正」機能を搭載する「ハンディカム」シリーズの中級モデル。HDR-PJ630Vはプロジェクター機能を内蔵するモデルで、HDR-CX630VはHDR-PJ630Vからプロジェクター機能を省略したモデル。

より小型化された空間光学ユニット

空間光学手ブレ補正は、2012年発表の上位モデルから搭載された機能。従来のレンズシフト式の手ブレ補正に対して、空間光学手ブレ補正ではイメージセンサーとレンズを一体化した「空間光学ユニット」が動くことで、より効果的に手ブレを補正できるようになっている。HDR-PJ630VとHDR-CX630Vでは、部品や構造(部品配置)の見直し、新開発の小型モーターの採用によって、体積比で20%という小型化を実現した(従来モデルHDR-PJ760Vの比較)。

HDR-PJ630Vの内蔵プロジェクター機能は、明るさが20lm(ルーメン)、表示画素数が640×360ドットとなっている。

投影する映像は、従来モデルではハンディカムで撮影した映像のみだったが、今回のモデルではスマートフォンやタブレット端末、PCなどの外部機器から映像を入力して投影することが可能となった。外部機器との接続にはHDMIを用いる。

内蔵プロジェクター機能は外部入力に対応

「アドバンスドサウンドシステム」でより高音質での記録が可能

さらに、従来よりダイナミックレンジを拡大し、大きな音でも音割れせず、小さな音でもクリアに記録できる「アドバンスドサウンドシステム」を搭載。また、従来は700番台のモデルにしかなかったマニュアルダイヤル機能も新たに搭載した。

主な仕様は2モデル共通で、撮像素子が1/3.91型Exmor R CMOSセンサーで、有効画素数が動画撮影時・静止画撮影時ともに502万画素(16:9時)/376万画素(4:3時)、レンズが35mmフィルム換算で焦点距離26.8~321.6mm(16:9時)/32.8~393.6mm(4:3時)の光学12倍ズームのGレンズとなっている。モニターは3型・92.1万ドット表示の液晶方式(タッチパネル)、記録メディアは64GBの内蔵メモリのほかメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCカードが利用可能だ。

サイズはHDR-PJ630VがW67×D134×H72mm、HDR-CX630VがW62.5×D134×H72mm、重量はHDR-PJ630Vが約490g、HDR-CX630Vが約475gとなっている(いずれも付属バッテリー装着時)。

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