富士フイルムは1月8日、レンズ交換式デジタルカメラ「FUJIFILM X20」を発表した。発売は2月16日で、価格はオープン。推定市場価格は7万円前後となっている。

「FUJIFILM X20」

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富士フイルム、光学4倍ズームでF2.0~F2.8レンズ搭載の「FUJIFILM X10」(2011年10月5日)

同社が展開する高級カメララインナップ「FUJIFILM X」シリーズの新モデルで、2011年10月に発表された「FUJIFILM X10」の後継機。

撮像素子は同時発表の「FUJIFILM X100S」と同じく、新開発の「X-Trans CMOS IIセンサー」を搭載。カラーフィルターを不規則に配列することで、光学ローパスフィルターを省略しつつもモアレや偽色の発生を抑える。撮像素子サイズは2/3型で、X100Sのものよりやや小さくなっている。

ファインダー内で撮影情報を確認できる「アドバンスト光学ファインダー」

FUJIFILM X10でも光学ファインダーは搭載されていたが、X20では、新開発の「デジタルトランス液晶」を加えた「アドバンスト光学ファインダー」に進化。光学ファインダーでありながら、フォーカスエリア、シャッタースピード、絞り値などの情報を確認できるようになっている。

AFは、合焦速度の速い撮像面位相差AFと精度の高いコントラストAFを、被写体や撮影シーンに応じて自動で切り替える「インテリジェントハイブリッドAF」を採用。X100Sと同じく、撮像面位相差AFを配置することで0.06秒の高速AFを達成。

画像処理エンジンは新開発の「EXRプロセッサーII」を採用。約0.5秒という起動時間や、約0.01秒のシャッタータイムラグなど、高速レスポンス性能を誇っている。

レンズは、高性能な広角両面非球面レンズ3枚やEDレンズ2枚を含む9群11枚で、X-Trans CMOS II センサーの描写力を最大限に引き出す。フジノン独自の「HT-EBC コーティング」が施され、フレアやゴーストも効果的に抑制する。なお、手ブレ対策としては、約4段分の補正効果があるレンズシフト式の手ブレ補正機構を備えている。

主な仕様は、撮像素子が有効画素数1,200万画素・2/3型のX-Trans CMOS II センサーで、レンズが焦点距離28~112mm(35mmフィルム換算時)の光学4倍ズーム、開放F値がF2~2.8、対応感度がISO100~ISO12800(AUTO時はISO3200まで設定可能)、シャッタースピードが30~1/4,000秒となっている。背面のモニターは約46万ドット・2.8型の液晶方式、ファインダーは視野率約90%。

内蔵メモリのほか記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード(UHS-I対応)が利用可能で、記録形式は静止画がJPEGおよびRAW、動画の記録形式がMOV(H.264)、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)。

バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影枚数は約270枚。

本体サイズはW117×D56.8×H69.6mm、重量は本体のみで約333g、バッテリーとSDカードを装着した状態で約353gとなっている。

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