視野角の広い液晶ディスプレイと防滴仕様のキーボード

12.5型液晶ディスプレイの解像度は、1,920×1,080ドットのフルHD。視野角が160度のIPS液晶を採用しているため、斜めから見ても鮮明な映像を楽しむことが可能だ。液晶パネル表面には傷や衝撃に強い強化ガラス「ゴリラガラス」を採用している点にも注目したい。

明るく鮮明な映像を楽しめるIPS液晶を採用。視野角はスペック値では160度だが、実際にはもう少し狭まる印象だ

キーボードは84キー構成の日本語配列で、キーとキーの間が離れたアイソレーションタイプだ。キーピッチは約19mmと12.5型Ultrabookとしては大きめのサイズが確保されているの入力しやすい。

キーストロークは浅めだが「サクッ」とした手応えを感じる作り。キーの中央部分がやや凹んでいるため指が動くことなくしっかりと入力できる。

XPS 12のキーボード。フルサイズキーボードと比べると多少狭く感じるが、実際に使う分には問題ないだろう

さらに標準でキーボードバックライトを搭載しているほか、防滴機能にも対応。万が一コーヒーなどをキーボードにこぼしてしまっても、故障する可能性が低いのはうれしい。

キーボードを使って気になったのは、Enterキーが極端に小さい点だ。大きめのキーサイズを確保するためだと思われるが、よく使うキーだけにもう少し大きくても良かったのではないかと思う。しかし慣れの問題でもあるので、利用しているうちに気にならなくはなるだろう。

タッチパッドはボタン一体型のガラス製で、手触りも操作感も上々だ。大きめのサイズが確保されているので扱いやすいのもポイント。パームレストはマグネシウム製で、指紋や油脂などの汚れが目立ちにくいマットな仕上がりになっている。

ガラス製タッチパッドを採用。大きめのサイズで操作性も抜群だ

液晶ディスプレイ、入力デバイスともに高級感を感じさせる作りだ。XPS 12はタッチ機能に対応しているので、タッチパネルとキーボード、タッチパッドの合計3つの入力デバイスを用意していることになる。

タッチパネルでの操作はかなり便利で、キーボードでの作業中にボタンなどをクリックする必要があった場合、デバイスを持ち替えたり動かしたりする必要なくダイレクトに操作できる。液晶ディスプレイに何度も触れると傷つくのが心配だが、傷に強いゴリラガラスを採用しているXPS 12なら心配は無用だ。

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