高級感のある本体デザイン

次に本体の外観を見てみよう。XPS 12のフットプリントはW317×D215mmで、12.5型Ultrabookとしては標準的な大きさだ。12.5型というと、13.3型のUltrabookに比べると、サイズが小さいと言えるが、実際0.8インチ程度の差でしかないので、見た目ではほとんど差が感じられない。さらにXPS 12の場合、回転ギミックのためのアルミフレームが目立つため、特に小さいという印象はない。ただ、外観がフラットでシャープなため、薄くは感じる。

XPS 12の天板部分。12.5型とは言え、13.3型とほとんど変わらない大きさだ

高さは20mmと、軽さ・薄さに特化したUltarabooと比べると厚く、また重量が約1.52kgと毎日持ち運ぶには若干重めだ。XPS 12は完全なモバイル用途向けにデザインされたUltrabookというよりは、デスク上で使う据え置き用途と、外出時に持ち運ぶモバイル用途を両立させたPCと言える。

XPS 12の本体背面。最厚部で約2.0mmと厚めだが、見た目がフラットなのでシャープな印象を受ける

本体の質感に関しては文句のない出来ばえだ。本体のエッジ部分には削り出しのアルミ素材を利用することで、軽さと強度を確保。天板とボディ部分にはアルミと同等の強度を持ちながらより軽量なカーボンファイバーベースの素材が使われている。

表面はカーボンファイバーならではのマス目状のテクスチャーで、光沢のないマットな仕上がりのため、指紋や油脂による汚れが目立ちにくい。さらに金属素材に比べて熱伝導率が低いので、触った際にヒンヤリしないのもうれしい。

天板にはカーボンファイバー素材を利用。軽さと強度を兼ね備えた高級素材で質感は上々(写真左)。本体底面にも同じ素材が利用されている(写真右)。底面中央には取り外し可能なアルミ製のパネルで機種名が刻印されている

全体的に落ち着いた高級感のあるデザインで、ガジェットとしての魅力にあふれる製品だ。特にカーボンファイバー素材による質感の高さは、一見の価値があると言えるだろう。

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